梅雨の季節で普段より蒸し暑さが際立っていますが、私たちの身体は発汗作用が有り体温の上昇を調節してくれます。しかし運動習慣が無い人の場合、汗をかき始める今は質の悪い汗です。表現が悪いですがベタっとした少し臭う汗です。これは皮膚に有る汗腺の働きが暑さにまだ慣れて無くて働きが鈍いので対応出来ていない証拠です。その為に①身体に必要な成分は本来なら再吸収されるべき必要成分まで排出してしまった結果「臭う汗」になる②汗腺がしっかり閉じないので暑くもないのに無駄に汗をかくようになる(後に体調不良を誘発)③気は「昼は陽で夜は陰を流れる」と言われています。言い換えると「昼間の汗腺は開閉に積極的」なのに対して夜は汗腺開閉には不向きなので夜の汗腺開閉は「寝汗(東洋医学では『盗汗「とうかん」』)」と成ります。陰陽バランスが崩れていると陽気がいつまでも体表に留まってしまい積極的に動いていない就寝中の汗と一緒に「陽気」も流れ出る=陽気の漏れ(無駄遣い)になり体調不良に繋ります。経験上「寝汗をかく」「異常な発汗量」は体調不良の時というイメージが有ると思います。汗腺の働きは皮膚を支配する「肺」の領域と考えますから、肺(裏)と同時に表の「大腸」と同時に「小腸」へのアプローチが欠かせません。ここからは嫌な話です。避けられないことですが皮膚も「老化」しますから当然発汗機能も低下します。それに運動不足で同じく発汗機能が低下が加わると「高齢者は臭い」と言われてしまいます。幸か不幸か高齢者同士は気が付き難いので高齢者宅に若い人たちが来ると「この家臭い」と言われがちです。以前の投稿通り初期の認知症は「左側嗅覚の低下から始まる」ので、体臭のみならず梅雨時の食料品は腐るのが早いので外に置いて有る食料品だけで無く、冷蔵庫内の食べ物のチェックする必要が有ります。ただし腐敗臭のしない食中毒菌も有りますから臭いだけに頼っていると痛い目に遭いますから注意が必要です。熱中症予防に冷房が必要ですが身体本来の発汗作用も刺激しつつ、体内水分貯蔵庫の筋肉量を減らさない運動習慣、冷たい飲食を最低限にして大腸と小腸をいたわる。そして「全快堂に来る」ってか~っ!(by吉幾三、古っ)