そのうちに栗きんとんで有名な『川上屋』の和菓子が登場(ちゃんと菓子の説明まで有ると始めて知りました)。全く無知な私は『飲みながらなら食べないんだ』と思いながら「パクッ」と一口で食べてしまったのでサァー大変。周囲は小さく切って上品にゆっくり(食べるのではなく)召し上がって(この表現が適切な感じ)いますのに私はやる事も無く皿を拝見していました(だから皿を下げるタイミングだけは周囲と一緒でした)。そしていよいよメインイベントお茶の登場!しかし『飲み方分からねぇ』顔を動かさないようにしながらも眼球だけは遠近左右、見える範囲全部を動かし情報収集。たぶんその時の注意力と洞察力は人生最大で有ったと思います。「隣のオヤジさえ居なければ『すいません、教えて下さい』と言ったけど」と呟きながら、お茶が来たら少し左に置いて『お先に頂きます』と断ってから飲む事が分かったけど左はオヤジだったので分からないフリをして少し茶碗を見てグッと飲んでしまいました。『あっ、お茶って美味しい』と思ったのは初めてで自分でも驚きました(ってそれほど回数飲んで無いし)。そんな事を思いながら、もはや脚はカラータイマーが点滅し始め、私に残された時間は長くないと悟りました(お前はウルトラマンか)。城に呼ばれた大名は謀叛の動きを封じる為に何時間も座らされて痺れてサッと立てなくなる頃に主人の登場。これでは下克上の暗殺は到底不可能。お茶を頂いた後は先生の話。『謀叛は起こしませんから一刻も早く私を解放して下さい』と心で叫んだ私でさえ、先生の話は心が落ち着くものでしたが、もはや私の脚は『義足では?』と思える重量感だけの物と化していました。この続きは全快堂ブログ始まって以来のpart3へ。