二種類の薬が注目されています。一つは『葛根湯』で、もう一つは『小柴胡湯』ですが、今回の場合は『小柴胡湯加桔梗石膏』です。何度も繰り返しますが私は医師でも薬剤師でもありませんから調合は勿論、薬の服用を勧めたり止めさせることは出来ません。その上で以前『小柴胡湯』と『葛根湯』を各々投稿したことが有ります。葛根湯は落語があるほど「とにかく何でも効く薬」と江戸時代から重宝がられていました。何でも効くから医者に何か言えば葛根湯という笑い話です。小柴胡湯加桔梗石膏は笑い話では済まされません。前回投稿した時は『小柴胡湯加桔梗石膏』ではありませんでしたが小柴胡湯+桔梗+石膏の小柴胡湯が問題なのです。前回も忠告したのですが漢方薬本場の中国では『小柴胡湯』は慢性肝炎の特効薬的な扱いが正しく体調悪化の時に極々短期間の服用が指示される薬剤というものです。極々短期間だけど特効薬ということは『劇薬』を意味するので日本に蔓延る(はびこる)「漢方薬は優しく効く」とか「漢方薬に副作用は無い」なんて間違った考え方は直ちに修正して「漢方薬は指示通りに服用しないと恐ろしい薬剤である」と日本国民全員に周知して欲しいです。しかし残念ながら過去に小柴胡湯を数年間続けて処方して副作用により患者様が亡くなってしまった事例が数件発生して小柴胡湯の取り扱いを厳重注意することになりました。しかし今回COVIT-19に対する効果が期待出来ると話題になりネットでも手に入るので一般の方も気軽に入手出来る状態になりました。間違った服用により薬害が発生しないうちに薬剤の正しい服用と漢方薬と言えども乱用は危険と大至急周知するべきです。カネボウやツムラに漢方薬の指導をしているR氏が私に「あれだけ念押ししたのに」と悔しさを滲ませていた姿を私は忘れることが出来ません。