これはフィクションで何の根拠も無い私の空想ですからと理解した上で読んで下さい。
ロシア強か(したたか)です。ウクライナに正攻法で戦って直ぐに勝利すると安易に考えていましたが現実は厳しく年を越える長期戦になり「このままでは、もしかすると」と軍部でさえ考え始めた状況に陥りました。そこでロシアはウクライナ最大の援助国である米国の足を引っ張ることを考えました。米国の急所は大変失礼な表現をしますけど多くの国々に嫌われているイスラエルです。イスラエルとパレスチナは一度火が着けば一気に燃え盛る火薬庫ですから少しの火種(キッカケ)で十分でした。米国はイスラエルに援助しながらもガザでの戦闘状態を停戦させることに精一杯で、とてもウクライナに十分な援助する余裕がありません。またバイデン大統領の支持率も若い世代では特に低いですから全面的に両国への援助を強く表明することは出来ません。ウクライナも兵士が不足しても民主主義を掲げEU入りを目指しているのでロシアのように強制的?な徴兵を強く言えないのが現実。ウクライナ国内では徴兵に反対するデモも起こり始め、強制的な徴兵に反対の意向の大統領側と軍上層部との亀裂が表面化してきました。コレはロシアが描いていた最高のシナリオです。更に物流では海運が喜望峰を廻ら無くてはいけない事態となり世界経済が混乱し「どちらの戦いも早期に終結しろ!」という気運が益々世界中に広まってきました。今ここでウクライナが停戦を受け入れれば領土回復どころかロシア侵攻以前よりも悪い状況となりかねないのは明らかに。それはロシアにとっては最高ですが、全て思い通りに事が運ぶとは限りません。ロシアの隣国アルメニアの「ロシア離れ」がプーチンの逆鱗に触れ「第二のウクライナになるのでは?」と周辺諸国が戦々恐々になりながら見守っています。万が一ウクライナとの戦いを終わらせ、次にアルメニアに侵攻したらロシア周辺国は次々とEU加盟に走る可能性が有り、こうなることはロシアにとって完全に裏目だということはプーチンも分かっている筈です。今後プーチンは国によって「北風」が有効なのか「太陽」が有効なのかを巧く使い分けていく難しい舵取りが必要で、来年の大統領選挙で80%台の得票率が絶対条件となります。しかしこの期に乗じて中国とインドが着々と国力を高めているのが心配です。中国は多くの国々に嫌われ始めていますがインドの水面下での動きは近い未来、必ずや世界の脅威になることでしょう。コレだけは言えます、日本は風前の灯だと。