「熱中症」という言葉が独り歩きしてしまい「水分補給」さえしておけば安心と考えている特に高齢者の方々が多いと思われます。幸い日本人は塩分の摂り過ぎと言われていますから比較的安心かもしれませんけど「水さえ飲んでおけば」という考え方は逆に脱水状態を招きかねないかもしれません。ヒトの身体は0.9%の塩分濃度に保たれています。投稿済みですが0.9%は古代の海の塩分濃度だと言われています。それなのに急に大量の水分補給で「水だけ」飲めば身体は0.9%の塩分濃度を保てなくなってしまいます。すると身体は0.9%になるように「余分な?」「都合上?」水分を強制排水して塩分濃度を保とうとします。これが『脱水』で「水分補給していたのに熱中症になってしまった」という殆んどの方々がミネラル補給を怠って体調不良に陥っているのです。だから熱中症の予防には「0.9%濃度」の『ポカリスエット』を、熱中症に陥ってしまうような時には『OS-1』を摂りましょう。何故他のスポーツドリンクでは無くポカリスエット限定かと言えば他のスポーツドリンクは0.9%の塩分濃度に設定されていないから無意味だと私は考えています。とはいえ「いち早くミネラルを体内に届けよう」という観点から「糖分濃度」を調整した浸透圧が『糖分過多』に陥る可能性を秘めています。熱中症になって欲しくないけど糖尿病にもなって欲しくない。だから規則正しく3食摂って充分な睡眠を確保した上で危険な暑さの時は不要不急な外出は控えて、どうしても外出する時は水分と塩分を含めたミネラル補給を適切に心がけて無理はしないようにして下さい。他にも濡れたタオルで身体を拭く「気化熱利用」や、冷やしたペットボトルを手に持って歩き冷えた静脈血を全身に還流させる「AVA」の考え方を利用することも良いでしょう。しかし一気の水分補給は胃酸を薄めて消化不良になったり逆に胃酸分泌を過剰にしたりと夏特有の食欲不振の原因に成りかねません。健康は「成ってから動くのでは無く先に動く予防」が基本。日頃から万全を心がけましょう。