ITの発達と普及により世界中とのコミュニケーションが容易に出来るようになりました。それによって情報も主義や主張も清濁入り乱れて一瞬にして広がるようになりました。私たち治療の世界でも同様で『失われた30年』の影響で「仕事が巧く行かないから整体でもやるか」という人が増えています。その人たちはセミナーに参加して手取り足取りしてもらって手技を習得する人も居ればITで覚える？人も居ます。それが既得権益を守る為に「危険だから駄目」という人が多く、確かに「危険が皆無」ではありませんが私としては鍼灸院、接骨院、マッサージ、リラクゼーション、整体等々が増えることは賛成です。何故なら大きな意味で業界全体が切磋琢磨し底上げになると信じているからです。そんな発言をしている私には当然余裕はありません、だから勉強会に奔走してZoomでも眠い目を擦って参加しているのです。私たち医学界に入れないような輩のみならず「お医者様」でさえも安心出来ないのが今の医学界です。病院や診療所の閉院数は毎年増えて今年度は過去最高という話も。だから誰も安心出来ない業界になって来ました。皆様は「何で？」と思われるかもしれませんがハッキリ言って「医学が未完成だから」です。分かっているようで分かっていないので「絶対的正解」が無いのです。MRIやCT等々の優れた医療機器や検査法は日進月歩進化していますが「見える」と「解る」は同じではありません。例えば空は見えますし星空は見えます。宇宙に行けても宇宙の果ては誰にも解りません。生物の構成要件を全て容器に入れてシェイクしても生命の誕生には結びつきません。だから正解が分からないのが今の医学界です。それならば多方面から情報を集めて答えを出すのが最も正解に近いのでは？と考えて奔走しているのが今の私です。つづく