完璧なヒトは居ませんが病的な不整脈はいけません。色々な心疾患(心房細動、心臓弁膜症、洞不全症候群等)になります。また動脈硬化は高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常等からなりますから、こちらも注意が必要です。不整脈と言われたら聞き流さずに『心房細動』か尋ねて、『はい』と言われたら血圧を130以下にキープして下さい。『t-PAが有るから大丈夫』と思わないで下さい。使えない場合が有るからです。①4時間半という時間の壁②脳出血した事が有る③吐血、下血の経験が有る④大きなケガ、手術の経験が有る⑤カテーテル治療をした事が有る等に該当する場合はt-PAは使えない事が考えられるので安心してはいけません。また性差では女性ホルモンの関係なのか断然女性のエコノミークラス症候群は多いです。被災地では仮設トイレという環境と自分は我慢しても両親、子供の世話を優先する為に40代~50代女性の発症が郡を抜いています。日本人は外国の方に比べて発症し易い筋肉の状態です。しかし驚きの事実は飛行機内よりも被災地よりも遥かに手術後の病院での静脈血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症)が多い事です。確かに病気が有るから入院するのですが確率を比較すると12時間以上の飛行時間1万人に対して0.0477人。一方、開腔・開胸手術1万人に対して7.75人という統計結果も出ています。特に脊髄損傷、重度外傷、整形の下肢の手術48時間後は高確率で発症する事が分かっています。勿論人工関節という異物が体内に入れば確率は更にアップします。排便排尿時、安静解除後の初回歩行時、ベッドの上での体位変換時は危険です。また妊娠出産時も危険で初期の悪阻(つわり)、安静がホルモンの関係で危険。帝王切開は自然分娩の7~10倍の発症リスクです。予防の為には歩行、ヒラメ筋運動、エアーマッサージと血栓予防薬が良いです。弾性包帯を使用する方が居ますがシワが寄ったら駄目ですので注意して下さい。最後に遺伝的に血栓症を繰り返す人が居ます。身内の既応歴に注意です。まだ血栓症について書き足りない感が有りますが、とりあえず今回はコレにて終了します。また血栓症で続編を期待して下さい。