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文楽

2017.01.28 | Category: 院長ブログ

平成16年から来られている患者様が長年、中心人物として活躍されてる文楽の団体が、この度『ユネスコ登録』されました。驚く事に85歳なのですが非常に元気で活動的で全くじっとしていません。メンバーの稽古から講演手配、新しい物語の創作と、それに関する取材もします。大阪を始め全国各地の文楽を見に行ったり104歳の御姉様の見舞いは欠かさず行かれ、少しでも時間が空けば畑を耕し、そのパワフルさは元気に自信が有る『遥かに若い私』が負けを認める数少ない人の一人です。本当に頑張っている人なのでユネスコ登録は大変喜ばしい事だと思っていましたが内情は『そうでもない』と知りました。それどころか話を聞いていると私なら逆に『迷惑かも』と思える事も知りました。ユネスコ登録となると今まで見向きもしなかった人々が集まり始めます。しかし登録されても金が入る訳ではなく極端な話『名誉』だけ。唯一補助金をカットされる事が決定していたのが一転『存続』になったのですが、その補助金もスズメの涙らしいですから三味線が破れても自腹とか必要な事の殆んどが持ち出しとの事。にも関わらず今まで以上にアッチ、コッチに引っ張り出されて、今度は名駅に呼び出されても支給されるのは2万円。『あれっいいじゃない』と思ったら20人分の交通費とか。凄い荷物の為にバスをチャーターして運んでもらえば昼飯代なんか出ない。また他の日は何時間も続く会議に御茶一杯がせいぜいで交通費も弁当代も一切出ないなんてザラ。こうなれば有名に成らなかった方が良かったのかも。現在存続しているのは、やっている人々の熱意が有ればこそ。各地の文楽が衰退する原因の一つは、やはり資金不足で、後継者不足で立ち行かなくなっている団体も。ユネスコ登録が現状を打破する起爆剤に発展するのか。今後の展開に期待。

 

当院へのアクセス情報

全快堂

所在地〒470-1151 愛知県豊明市前後町鎗ケ名1879-2
電話番号0562-85-5973(電話予約は必ず必要になります)
休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三