嫌な話題になりますけど『がん』は未だに厄介な病気です。しかし人類も負けてはいません。医学は日進月歩で進化しています。がんになると『抗がん剤』をよく聞きますが同時に『副作用の酷さ』を心配する声から抗がん剤を拒否して尊い命を落とす例が後を絶ちません。間違って欲しくないのは『抗がん剤治療さえ受けていれば助かった』と言っているのでは無く『治療の選択枝が一つ少なくなった例も有る』という表現が正確です。病院の治療というと昼間を想像しますけど某医療施設では実験的に夜間の抗がん剤治療を試みています。海外の研究報告では夜間、正常細胞の分裂速度が低下するのに対して、がん細胞は分裂速度が高まる事が分かっています。分裂に作用する抗がん剤を投与すれば効果が高まるのではという理論から考え出された治療法です。また夜間は毒物を排出する酵素が増加するので身体にとって毒物で有る抗がん剤の副作用が少なくなるのでは無いのか?という考えで始められた治療方法です。一週間のうちで発症し易い病気が有ったり、時間によっても発症し易い病気が報告されています。また誰にでも体内時計(サーカディアンリズム)というヒトには時計を見なくても24~25時間が分かる仕組みが有るのですから、それを利用するのは画期的な治療法と思います。東洋医学でも古くから治療開始時刻を重視した治療が試みられていましたが今回紹介するのは患者様の生まれた干支によって治療開始時刻を変えるものです。以前大阪で行っている治療院が有ると聞いた事が有りますが真偽のほどは確認してません。しかし患者様が丑年なら最悪ですよね。『あなたは丑年ですから午前2時頃来て下さい』は互いに大変ですよね(笑)。話は戻りますけど夜間の抗がん剤治療は海外では既に症例データを集めて『治療効果が高い、副作用が少ない』との報告も有ります。しかし日本では夜間のスタッフ確保や体制の整備、データ集積など問題がまだ山積みです。少しでも良い治療法で有るなら一刻も早く広がって欲しいものです。しかし生活習慣に注意して少しでも『発がん』しないように努力する事も忘れずに。