日銀の短観が悪化と報じられました。これにより企業は賃金の上げなくてよい口実が出来ました。しかし短観が何期も良くても上げず内部留保を増やし続け、やっと賃上げする頃には国民は疲弊し購買力も低下して国内消費は下がる一方。そこへ4月の値上げラッシュに消費税の値上げが待っていれば更なる景気の悪化が予想されます。景気が良くなるキッカケは悪くなるキッカケに比べれば遥かに少ないので企業は短観が少し良ければ無理を承知で一斉に賃上げをして企業自らが景気回復を演出すれば自ずと後から本当に景気が回復し好景気になるのです。それを慎重にといえば聞こえが良いですが企業は儲けに走りシャンパンタワーの上ばかりにシャンパンが溜まって下まで流れずデフレ脱却なんて絵に描いた餅で、そうすると企業は『それ見た事か!だから値上げなんてしない方がいいんだ!』と悪循環、負の連鎖が続き小国日本は経済もスモール日本となりGDPでも順位を滑り堕ちて行くことでしょう。松下幸之助氏が生きていたら現在の企業側の経営方針や態度に怒りまくっていたでしょう。