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トリアージ

2018.06.24 | Category: 院長ブログ

「山ピー」と「ガッキー」のコンビは「トミー&マツ」「あぶない刑事(デカ)」以来のベストコンビですよね(って若者は知らねぇよ)。コードブルーは何回見ても最高のドラマです。そしてバックに流れるミスチルの『HANABI』はトリハダのベストミュージック、あれは反則です。冗談はこれくらいで『トリアージ』は阪神淡路大震災以降、医療現場での導入が活発になった方法です。緊急の患者様を迅速に適切な医療を受けてもらう為に考えだされたものです。ご存知かとは思いますが一応説明をします。通常であれば救急車等で運ばれた患者様は100%直ぐに処置をしますが大震災や大規模な事故やテロに遭遇した場合、医療機関には専門の医師も手術室も薬も全てが足りない状況になってしまう事が考えられます。実際に阪神淡路大震災の時もそうでした。次から次に運び込まれる重傷患者が病院の外にまで続いていたと言います。医師は愚直に運び込まれた順番に対処していたと想像されます。電気も水道も無い病院では出来る医療は限られています。それでも必死になって医師達は患者に対して治療したと思います。しかし手の施しようの無い患者様の対応をしている間に、もしかしたら外には止血するだけで助かった命が有ったかもしれないのです。そこで導入された方法がトリアージです。現状を踏まえて助ける事の出来る患者様を選別、更にその中から緊急性の順位を着ける方法です。そうすれば助ける事の出来る患者様の数は確実に増えます。とても合理的な方法です。それが正常な状況でのディスカッションなら理解出来てもパニック中に目の前の肉親が負傷して痛がっているのにトリアージで『自分で別の病院に行って下さい』と言われた時の気持ちを考えた事が有りますか?また逆に『もう手の施しようが無い』と宣告されたとしたら。人は追い詰められた状況では自分の事しか考えられません。周りの事が見えなくなり『自分だけは助かりたい』と取り乱してしまうのです。家族で色々な事を想定して話し合う機会を持ちましょう。「非常持ち出し袋」や非常食等の準備はしてもケガは防ぎようがありません。しかし家具の固定等で少しはリスクを減らせます。度重なる災害で失われた尊い命を無駄にしない為にも、そこで得た教訓を活かして対応したいものです。突然、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思い出しました。この作品は人の醜さを書いた作品ですよね。災害に遭いたくないし「生きてる間には来ない」という根拠の無い自信も持ちたくない。「地震が来たら死ねばいいわ」という無責任な発言をする人も居ます。避難所生活は辛いと言います。しかし皆が少しでも準備すれば避難所生活でも格段に快適になる筈です。最初から避難所生活を考えるのでは無くて私も準備しなければ。また長くなってしまった。

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全快堂

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院長宮木 謙三