朝の連続テレビ小説『まんぷく』で主人公の姉が「結核」を患います。結核なんて昔の病気と思うかもしれませんけど全快堂の今月のホワイトボードには『結核』について書いて有ります。五千円札で有名になった「樋口一葉」や「正岡子規」「滝廉太郎」も結核が原因で亡くなりました。現在でも日本は欧米に比べて5倍ほど結核の発症が多い事をご存知でしょうか?勿論健康な人は滅多に発症しませんけど、食生活が乱れていたり、糖尿病だったりと免疫力が落ちていたりすれば発症するリスクは高まりますから決して昔の病気では無いのです。2週間以上続く咳、特に乾いたような咳や他に風邪のような症状が有って改善しない場合は受診が必要かもしれません。さて街でボンベを引き摺って歩いている人を見掛けた事が有るかもしれませんけど「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の患者様が殆んどです。進行すると軽い動作でも息切れを感じてしまいボンベ無しでは生活出来ません。進行すれば「在宅酸素療法」と言って24時間酸素吸入が必要となります。こうならない為には「禁煙有るのみ!」です。禁煙して10年間1本も喫煙しなければ本当の意味での禁煙成功者ですが9年11ヵ月で1本でも喫煙したら「禁煙失敗者」ですから喫煙者は「昼飯後と飲酒時」の『悪魔の囁き』には要注意です。結核ではありませんけど結核の仲間による感染症に「非結核性抗酸菌症」が有ります。昔は結核後遺症など肺疾患が有る患者様に発症する病気でしたが最近は健康な方、特に中年以降の女性に多くなってきたと。感染経路はハッキリとは分かりませんが、軽く考えていると手術や長期間の治療が必要となりますので結核と同様、長引く咳や痰には要注意です。全快堂の基本的な考えと言えば「肺=腸」という事で「クローン病」という腸の難病が有りますが、この病気で現在通院されている患者様が居ます。この原因が「ヨーネ菌」という牛の伝染病の可能性が原因と分かってきたと聞きました。つづく