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問題の先送り

2020.01.09 | Category: 院長ブログ

現在はイジメや高齢化社会で「強い者は悪」と迄は言いませんけど「優しさが美徳」となっています。だから躾も「厳しくなんて絶対駄目」という傾向になっています。うつ病は「辛かったら逃げればいい」と肯定的に考え「生きてるだけでいい」となりますが、際限が無ければ結局「引きこもり」となる危険さえ有ります。だから短期間に改善すれば良いのですが、長期的になってしまうと解決時期を見失い「問題の先延ばし」となり将来は…。最近「8050問題」と言われる状況に突入する事例が多く見受けられます。先日の元キャリア官僚の息子殺傷事件に「他人事とは思えない」と感じた人も少なからず居られた事でしょう。今後は新聞紙上を賑わせている「両親が亡くなっても届け出せず年金を貰い続けて逮捕される」人が一層増える事は予想出来ます。全快堂にも精神的に不調な患者様が増えていますし今迄も沢山治療しました。そこで改善する人は共通して「自身の病気を治そう」と真剣に取り組んでいる人ばかりな事に気が付きました。「今度こそ絶対治そう!」と強い決意が有るのです。だから治療を最優先に計画的に予約します。「あっ治らないな」と分かる人は、治らない理由を「他人のせい」にする人ばかりです。「世間が悪い」「環境が悪い」と。このタイプの人は病名が何で有っても治り難いのは当たり前ですが、精神的な病の時は決定的な妨げになります。確かに該当する人に厳しい言葉はいけません。いけませんが「しっかり病に向き合わ無くては」と言っても「どうせ改善しないよ」と諦めムードプンプン。精神的に病んでいる人はセロトニンが少ないと思われます。だから少しでもセロトニンが出る、同様に脳波を10Hz~13Hzになるような治療を行っています。しかし遠隔治療が出来ない私は、患者様が治療に来なければ何も出来ません。「治療費が高いから通えない」と言われるので、その治療に限り鍼灸治療費が4500円+材料費に対して、その治療は1700円のみで少しでも通い易くなるように此方としても最大限努力しています。「ただ優しく見守る」だけで良いのでしょうか?一方患者様も何時までも「手を差し伸べてくれるのを待ち続ける」だけで良いのでしょうか?カエルが茹で上がってしまう話が有ります。カエルは突然熱湯に入れられれば熱いと逃げようとしますが、水から徐々に茹でていくと茹で上がって死んでしまう話です。患者様も「ぬるま湯」に浸かっているから普通の対応が酷い扱いを受けたように思えて更なる優しさを要求する事がよく有ります。教育現場でも運動会で順位を着けるのは可哀想と否定的な意見も。それが社会に出たら順位だらけ。突然現実の世界に投げ出される方が可哀想と思いませんか?甘えているとは言いません。しかし両親は何時までも元気では無いのです。どうにも成らなくなって自殺したり逮捕されたりする前に行動しましょう。世界情勢がキナ臭くなって来ましたけど日本経済だって永遠ではありません。今後うつ病や引きこもりに対する風向きが突然変わる可能性が無いとは言いません。逆に彼等に対して手厚い支援をして回復すれば生産性の向上は計り知れないです。どちらか先か分かりませんが私のやる事は一つ。どんな経済状況に成ろうとも目の前の患者様を改善させる事です。最後に現在うつ病や引きこもりで戦っている方々。現実は弱肉強食です。「精神的に病んでいるんだから優しくして下さい」は分かります。「優しくしてくれれば治りそうな気がします」という気持ちも分かります。但し何時までも先送りしたり他力本願で良いのか?厳しいようですが自分の足で一歩を踏み出しましょう。

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全快堂

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電話番号0562-85-5973(電話予約は必ず必要になります)
休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三