全快堂では医学的な検査は出来ません。非科学的な古来よりの脈診、腹診、舌診、触診の他に問診と可動域検査等々を行う程度と以前にも投稿しました。「そんなことで何が分かるの?」と笑われそうですが、私自身も21世紀のスーパーコンピューターの有る現代に「脈診って」と頼りなさと情けなさを感じてしまいます。しかし考え方によっては「違う角度から考察してみると気が付いて無いものが見えてくるのではないか?」とも。先日遠方より新患の方がみえました。腰痛が有り、脚に痺れも有るとの訴えでした。このブログは患者様以外の同業者の方々が見ておられるので少しだけ専門的なことを。腰痛部位が下部腰椎及び仙骨部分だったのと触診等で異常が有ったのも一致したので「下部腰椎及び仙骨部分の異常」で正解と考えながら最後の触診に移ったところ「(東洋医学のいう)腎が弱い」という脈を感じました。東洋医学の考え方でも「腰痛=腎に異常」とは考えられますけど私の不器用な脈診には違ってみえましたので患者様に改めて「脚の痺れは、痺れというより足裏に『火照り(ほてり)』を感じるのではないですか?」と問い直したところ「そうです」と。遠方よりとは前日名古屋入りして来なければ無理なくらい遠い場所です。現在では県を跨いでの移動は自粛とのことですが「お医者様」からは手術を考えるようにと言われているらしく今回の来院となりましたので御理解下さい。その後も私は元気なので新患の方は感染しておらず皆様も安心して下さい。話が反れましたが腰痛の原因はその症状近辺に有り、脚の火照りは東洋医学の腎の弱さから来ている症状と考えました。そこで「腎臓のことで何か言われたこと有りますか?」と尋ねると「何もありません」と。私の思い違いかと治療に移ろうとすると「でも、父親と父親の兄弟がみんな透析です」と。身体は確実にサインを発信しているのです。それを私たち現代人は見落としているんです。よく後から「そう言えば倒れる前に何度か感じていました」なんて聞きますよね。それを「大丈夫だろう」と流してしまうんです。私を含めて「身体の折角の訴えを無駄にしないように」しましょうね。倒れてからでは遅いんです。まだまだ熱中症とコロナ、今後は次に来るインフルエンザに備えて、勿論他の病にも注意して日々無事に暮らしましょう!(負けてんじゃねぇぞ、ドラゴンズ!)