以前同級生に「これをすれば少しでも予防が出来るのにとアドバイスするけど全くやらないんだよ」と相談したことを思い出しました。偶然かもしれないし、その人だけかもしれないけど同じ症状で困っていた人が治ったから教えているのに。すると「牛を水辺に連れて行っても水を飲むか飲まないかは牛の勝手」と呟やかれました。全快堂に来ている人が全員「治療目的」で来ている訳では無いんです。病院では高齢者が寂しさから「病院なら優しくしてもらえる」と通院する人が居ます。そのような病院の経営がコロナ禍で傾き始めているのですが。でも全快堂は自費です。そんなこと有る?と思っていたら「来るだけで治る病が有るだろう」と言われて「ハッ」としました。確かにそれも心の病なんですね。私は患者様の為と思い「全快堂では治せませんから」と来院した方に告げることが有ります。しかし告げられた方の中に全快堂の前を頻繁に通る方がみえます。勿論全快堂が駅前だから当然ですが必要以上に頻繁に、ゆっくりと毎回全快堂を覗き込むように通るのです。もしかしたらあの方も癒しを求めていたのかなぁ。もしかしたらあの方は新しい情報を集めていたのかなぁ。また来たいのかなぁ。全快堂に来る目的が必ずしも治療目的で無くても良かったのです。それを一方的に「治すために来ているんだ」「金も時間も無駄にさせてはいけない」と自分の価値観を押し付けていることを以前の彼のアドバイスが気付かせてくれました。「さっきまで痛かったんだけど先生の顔見たら治った」「予約の電話をしたら痛く無くなった」という患者様が時折みえます。日々患者様から教えられます。まだまだだなぁ。