夕方の暇な時間に電話が鳴った。患者様が来るまで時間が有るので結局50分以上も話をしてしまった。相手は脚長差も無い側弯症の相談だった。某整形外科で診断された40代の男性である。この投稿を読んでおられるのは専門家の方々が多いので分かると思いますけど、この時点で「生活改善して放っておけばいいじゃん」で終わる話。しかし本人は整形外科で10年ほど前のレントゲンと見比べて症状が進行しているからと脅されたらしく電話をして来た。レントゲンの撮影角度や生活習慣の悪さ、経年劣化を考慮すれば多少の変化は十分理解出来る範囲のことですけど過去は勿論、現在の彼にさえ会ったことも無いので想像の域を出ません。いつもなら忙しいし「診なきゃ分かりません」の一言で電話を切りますけど暇だったから少しでも彼の不安を減らそうと試みましたけど結局無駄だったどころか、この業界の悪口のオンパレードになってしまったことに気が付きました。接骨院の表に「骨盤矯正」「肩こり、ぎっくり腰、膝痛等改善」等書いて有れば良いのか?それは違法広告等々。そろそろ接骨院も完全な慢性症状に施術をして儲けることを止めませんか?請求する部位を偽ることを止めませんか?長期治療を止めませんか?患者様も「保険は使わなきゃ損」という考え方を止めませんか?医療費の無駄遣いは結局自身を、もしくは家族を苦しめることになるんですよ。正直に言えば「お医者様」にも言いたいことは有りますが私のような医療業界では穢多非人の立場の者が雲の上のお方に物を言うなど滅相もございませんので、どうか「お医者様は、お医者様同士で自浄努力をして下さいませ」とだけ伝えさせて頂きます。そろそろ「日本の為に」と言われる前に、行政指導が入る前に、もう既に入り始めていますね。結局電話の彼は診ていません。