ランナーの患者様が多く昨日の投稿での質問が有りましたので説明します。ランニングの練習法にL・S・D(Long・slow・Distance)というものが有ります。出来るだけゆっくり長く走る練習法です。速く走る時に使う筋肉は大きな筋肉が主になります。しかし本来は大小600と言われる筋肉全てが働いている筈です。また42.195km走るとなれば総計10万kmと言われる体内血管の全ての流れが良くなければ気持ち良く走りきれません。でもスピードトレーニングばかり行っていると大きな筋肉、太い血管ばかりが鍛えられがちになります。そこで意識的にゆっくり長く走ると隅々の血管、小さな筋肉まで満遍なく鍛えられるのです。しかしLSDは本当に辛く、ついつい速く走りだしてしまいます。そこで鼻呼吸ランニングです。鼻呼吸のみで走ると速く走れば苦しくて即限界が訪れますから自然にゆっくりと走るようになりますからLSDトレーニングの時には鼻呼吸ランニングが最適です。ランナーの方々、是非試してみて下さい。またランナーでは無く誰でも600の筋肉と10万kmの血管の全てを滞りなく使用することが健康への近道です。脳の片隅の血管が滞っていたら脳梗塞や認知症になることが想像出来ると思います。だからランナー以外の方々も運動する時に鼻呼吸で行うと良いでしょう。但し頭がクラクラしたり気分が悪くなったりするのは『高山病』と同じ低酸素症の前兆ですから無理せず安全に徐々に挑戦して下さい。