新型コロナウイルス感染症に罹患すると嗅覚障害になる可能性があることは有名ですがコロナ禍以前から嗅覚障害の方は驚くほど多くいます。慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の方は有名ですが認知症の症状にも嗅覚障害の症状が有ります。認知症の場合は特に初期症状では左側の鼻腔の嗅覚機能の低下から始まりますから高齢者で自分が「認知症かもしれない」と不安に思ったら右側の鼻腔を押さえて嗅覚機能を調べてみて下さい。簡易的ではありますけど認知症初期の確認法の一つになります。また意外と知られていないのは過去に事故の経験がある人で「むち打ち症」を診断された人が完治していない場合、嗅覚障害が残存することが有ります。ですから嗅覚障害が有ったら何でも新型コロナウイルス感染症だと思わないで下さい。しかし当然コロナは怖いし季節柄風邪も流行りますので風邪だって勿論嗅覚障害が発症しますから嗅覚障害を訴える人だらけになることが予想されます。何れにしろ嗅覚障害は何らかの異常サインですから「嗅覚障害」が発症したら医療機関に行ってみて下さい。