北京オリンピックが現在開催中で日本選手たちが毎日活躍しています。主に武道で『心・技・体』という言葉の聞きます。そのままで理解出来るので今さら私が説明するまでもありません。しかしこの言葉は武道やスポーツをやっていない患者様にも当てはまると考えて、私なりの解釈を今回は紹介します。順番通りではありませんが「体」は基本的な身体です。生まれながらの備わった体質を含めたものです。身体が強い弱い、身長が高い低い、体重が重い軽い等々を示しますので成長過程で『適切な対処』をしないと取り戻すことは難しいです。適切な時期に「適切な対処」と記述しましたけど最近「適切な時期に適切な対処」をしても仕方ないと思われていたものが、完全ではありませんが改善することが分かってきました。「心」は今回「性格的なもの」と解釈して話を進めます。「心」は成長過程で努力すれば簡単ではありませんが意外と容易に変わります。但し気づき又は教えてもらわなければ変わりません。全快堂には患者様たちが家族・夫婦・同僚等々で数多く来院されますので分かりますが紹介者と新患の方が「似過ぎている」という言葉がピッタリなほど「そっくり」なので「心」は成長環境と同時に周囲の人々の影響が過分に「心」の形成に関わっていると考えられます。そして最後が「技」ですが、ここでの「技」は「体」が体質だったのに対して「技」は日々努力で変化する『健康を含めた身体』と考えます。本来の「技(わざ)」も毎日のトレーニングや鍛練の繰り返しの結果会得するものです。例えば柔道も最初から攻撃を習って黒帯に成るのでは無く、受け身の稽古から始まり少しずつ上達していくことは知られています。これに非常に似ているのが「生活習慣」です。身体も一気に変化するのでは無くて日々少しずつ変化します。投稿済みですが「健康は絵画では無くてパズルに似ている」のです。それも小さなピースの難しい大きなパズルです。「これさえやれば健康に成る」のでは無くて小さなピースの集大成が健康なのです。睡眠が十分でも食事が悪ければ不健康、運動しても過度で疲労困憊では不健康です。多くのピースがバランス良く集まってこそ健康に近付きます。ここに「(正しい)治療」も含まれます。その心技体が全て揃って健康だと思いますが分かると思いますが残念ながら『健康の完成形』は絶対にありません。だから難しいし自分だけの考え方では無く他人から見て(診て)もらわなければ誤り易いのです。その方法は各々の考え方に任せます。健康診断、人間ドック、家族や友人、治療家の力を借りるのも良いです。何故素人でも良いのか?といえば人間ドックで全て異常無しで1ヶ月後に亡くなるケースも有るということは「死も生も」専門家でも分かっていないということです。分かっていればオミクロン株を治せる筈だし不妊治療は100%成功するし毎年流行るダイエットも完全版が出来る筈だし色々な病気の治療方針が多岐にわたる筈が無いのですが現実は散々なものです。だから専門家でも少し分かっているだけで完璧では無いのです。しかし勿論専門家は私たちよりは確実に分かっていますから指示には従って下さい。とにかく「誰も確実に分かっていないのならば」過去の人々の経験を踏まえると共に最新の情報を生かしつつ『自身の節制と努力』を加えて日々を過ごしましょう。