昔では考えられないような事件が繰り返し発生します。昔は貧困からの窃盗や強盗、そして殺人と明確な理由が有りました。確かに現在でも生活苦からの事件も有ります。しかし漠然と将来への不安からの事件や自暴自棄になったり、本当に些細な理由から事件を引き起こすケースが目立ちます。何故でしょう?最近新しい患者数が激増しています。その多くの人々がストレスを抱えていることに驚かされます。そこから分かるように「長引くコロナ禍」が世の中を激変させてしまったと言っても過言ではありません。仕事が減った人、仕事が無くなってしまった人、配置転換させられた人、仕事の形態が変化した人、在宅勤務になり家庭環境が変化した人、突然学校や保育園が休みになり仕事を休まなくてはならなくなった人等々、まだまだ沢山有ります。いつ自分が家族が感染するのかで生活パターンが変わりますし感染したら「どう対処すれば良いのか?」「治療薬は?」「後遺症の有無は?」「そもそもコロナって何?医学が発達しても分からないの?」「入院させてくれないの?自宅待機って何?何もしてくれないの?」「???」そんな不安からストレスを抱えている人々が身体を壊しているのです。しかし全快堂に来る人は原則として「紹介者限定」なので内向きの人が殆んどです。「えっ、内向きって何?」と思われるでしょう。東洋医学ではストレスは肝臓(正確には『肝』です)を傷つけます。分かり易く肝臓で話を進めますが、飲酒は肝臓を傷つけますよね?アルコールが入ると一般にどんな変化が起きますか?饒舌になる人が多いと思います。そして少し気が大きくなったりします。だから陽気になったり大きな声で騒いだりします。凄く大量の飲酒以外なら全身では無くて顔が赤く火照りますよね(ならない人は日本人の約2割ほどで呑める人)。熱は暑く上に昇りますから勢いで服を脱いでしまったり木に登ったりする悪酔いも居ます。汚ない話ですが嘔吐は上に昇った結果でもありますし二日酔いも上半身の症状が殆んどです。最悪は正常では無くなり誰にでもケンカを売ったりブレーキが効かず乱れまくります。肝臓がダメージを受けた酷いパターンを列挙しましたが簡単に表現すれば周囲に迷惑を掛ける厄介な人ですが、これが「外向き」の人で事件を引き起こす人です。ストレスで悪酔いしたり周囲に迷惑を掛けたりケンカするような暴れん坊は紹介者が自主的に控えてくれるので必然的に肝臓にダメージを受けても内向きの人(真面目過ぎる人たち)が全快堂に来ることになります。そうやって肝臓がダメージを受けると肩こり目の疲れの他に「自分を責める」ことをします。そこで私のアドレスは「自分を責めるのでは無くて『責任転嫁』して」と伝えます。「私はやりたいけど(本当はやりたくないです)全快堂の先生が駄目と言うので止めます」と断るようにと。肝臓(ストレス)の一番の治療は休むこと。休む為に断ることも逃げることも時には必要です。私も患者様に気分転換を勧めることが有りますけど「本当に重症な人」には睡眠以外ストレスに打ち勝つ治療法はありません。音楽を聴く、映画を観る、散歩をする等々のストレス解消法が有りますけど本当に重症な人には効きません。とにかく「寝る」部屋を暗くしてPCもスマホもテレビも駄目。日が昇ったらカーテンを開けて最低15分間は外に出て、実際の時間と自身のサーカディアンリズム(体内時計)と一致するまで繰り返し行うのです。絶対に駄目なことは「飲酒」です。それらが出来たら徐々にやることが人によって違いますから各々アドレスします。春先眠いのは自然治癒力の表れです。最後に春先は事件が増えますからホームや信号待ちの時に先頭に立たないようにして下さい。後ろから押されたら大変です。