認知症になってしまう理由は沢山有ります。逆に予防の為に行った方が良いことも沢山有ります。成ってしまう側・予防側のどれもこれも「たぶん」という憶測の域を越えることは出来ません。しかし昔から言われ続けていることには多少なりとも「何らかの可能性が有る」から言われてきたと思えるのです。その中で『感覚』というものは大変重要で鍛え方によっては大変有効であると思います。度々「左側の嗅覚異常が認知症最初の症状」と投稿しましたけど嗅覚も感覚です。また「手を使う人は認知症に成り難い」と言われますが、こちらは触覚です。しかし感覚も「研ぎ澄まされた」という表現が有るように「僅かな違いを感じる」弱い刺激や違いをいち早くキャッチすることが有効で有って、強い刺激では予防効果に適していないと思われます。そこで「ヒトの情報は8割以上が視覚」という人も居るくらい大切な目を閉じて物を触る練習をすることをお勧めすることも以前投稿しました。ヒトは学習能力に優れていますから熱い物、柔らかい物、冷たい物、固い物を瞬時に判断して掴みます。しかしそれは視覚から得た物を過去のデータから類推して行う判断ですからイタズラで「軽そうに見せて実は大変重い」とか逆も有り驚かされることや不幸にもギックリ腰のように身体を痛めてしまうことも有る程です。それだけヒトは視覚情報に頼って生活しているので逆に視覚情報を遮断すれば他の情報をフル稼動させなければ行動出来ません。良い薫りとジュージュー音がすれば「あっ何か焼いてる」と察しが付くと思います。当然ながら熱い鉄板が有る筈ですから不用意に手を出しません。それは経験から来る注意力の賜物です。しかし経験が無い子どもなら触ってしまう可能性が有ります。また認知症患者ならデータが減少してしまう為に触ってしまう可能性が有ります。そのデータ減少を最小限にする為には繰り返し情報をフル稼動させなければデータの流出が進んでしまい認知症を悪化させてしまうのです。認知症患者に料理をさせると進行を抑えることに有効と聞いたことがあると思います。しかし家族は包丁や火を使うことが危険と判断して「あれもこれも駄目」と行動範囲を狭めてしまいます。その行為が情報による刺激を遮断していることで「進行を抑えるチャンス」と気が付かずに制限してしまうのです、残念(byギター侍って古!)。指先の感覚を含め全ての皮膚感覚、味覚を含め舌の感覚と嗅覚、聴覚。そして立位姿勢は大事です。両足で立つのが簡単な人は片足立ち。閉眼で両足立ちと片足立ちにも挑戦してみて下さい。他には後ろ歩きとか自分が出来る範囲で難しいことをやりましょう。ヒトの脳は新しいこと(刺激)が大好きで、同じことには直ぐに飽きてしまいます(閾値が下がり易い)。死ぬまで知識も体力も感覚も常に全方位のハードルを上げましょう!