良い姿勢は疲れ難いです。ヒトの背骨は立位で3つのS字カーブを描いて重たい頭蓋骨を支えています。これは力学的に3の自乗+1で10倍S字カーブの無い背骨よりも強いことを意味します。その姿勢を維持しようと大きく逸脱しなければ最小限の筋力で補正出来ます。想像すれば分かると思いますが重い頭が前に倒れた姿勢で歩行すれば首から腰の背部の筋力は後方に働かなくては前方に転倒してしまいます。だから真っ直ぐの姿勢を保持する時点で既に疲れ難いのですが、神経も血管も骨格付近に存在しますから関節にも無理が加わらない動作が神経と血管の流れを阻害しない疲れ難い動作となります。しかし正しいと理解されている姿勢や動作でも長時間の維持や繰り返しの動作での疲労は否めません。私が伝えたいのは少しの逸脱を繰り返し早期に補正することが長い人生を痛みや疲労の少ない人生を送れる秘訣だということです。産まれた時に「ほぼ」正常な身体を手に入れて柔軟性も高い為に疲労を感じ難いあまり、理想的な姿勢や動作から逸脱しても直ぐには疲労感や痛みを感じ無いのです。それが「癖」となり繰り返し悪い姿勢や動作になってしまうのです。結果として理想的な姿勢や動作から逸脱(癖)して肩凝り・頭痛・腰痛や疲労感、更には関節故障にまで発展してしまうのが人生の先輩方は身をもって体験済みなので同じ過ちや将来の障害を少しでも回避して欲しいと繰り返し注意するのです。しかしながら現時点での楽な姿勢や動作が将来の痛みに発展するなんて夢にも思わない若者たちは「うるせえな!」「またかよ!」という気持ちで聞く耳を持ちません。結果的に早ければ10代で肩凝り・腰痛・頭痛・外反母趾・疲労症候群等々を訴える若者が来院することに。しかしそれは若者に限りません。全快堂に来る患者様の多くが食生活を注意されれば最初のうちは「ムッ」としますし言い訳のオンパレードです。そんな時に私は必ず言うことが有ります。「私は食べて貰って助かります。身体を壊して全快堂を儲けさせてくれる有難い人なんだから。但しお金を貰っている以上『あなたの身体の声』を届けているだけなんです。余計なことを言いました」とイヤミたっぷりに。全快堂に来た以上は本当に少しでも良くなって欲しいのです。本日は姿勢や動作を中心に伝えましたが、繰り返しの偏った食生活で身体を壊している人も沢山いるのです。「そんなに食べてない」かもしれません。しかし人には器が有り特定の食べ物の器が小さいかもしれません。すると病を発症してしまうのです。「『癌(がん)』という字は「口(くち)✕3」食べて食べて食べて山のように食べたら病になった」と私は勝手に理解しています。睡眠も食事も運動も身体もバランスが大事です。またコロナの御時世は人間関係もバランスです。全てが快(こころよい)バランスを目指している所(堂)が『全快堂』です。最後は宣伝ぽくなりましたけど移転先でも治療に妥協はせず頑固一徹、だけどユーモアたっぷりに頑張ります。P.S.『頑固一徹』だけど腸活だけに『ウンコ一徹』相変わらず下品一徹です。