全快堂は移転先で続けますが一応今の場所では今日が最終日でした。24年間誠に有難うございました。最初は5年どころか3年続くのも無理だと思いました。何故なら今では当たり前の自費での治療も、24年前は周囲を見渡せば保険治療ばかりでした。鍼灸治療も医師の許可が有れば保険治療が可能ですから「わざわざ」自費治療の必要性が分かってもらえませんでした。しかし今では逆に自費治療が当たり前に。それは皮肉にも私が危惧していた「健康保険料の枯渇問題」が原因だったのです。少子高齢化で保険料を支払う人が減り逆に使う人は増える一方。そして失われた30年では国力が低下し保険料の値上げでも対応出来ない状況になるのは火を見るより明らかになったのです。医療費が足りなくなり、本当に必要な人々が本当に必要な時に適切な医療を受けられない状況になると常に言い続けてきましたが。周囲からは「確かに接骨院はグレーゾーンに有る。しかし違法になるかならないかは腕(誘導)次第」と。殆んどの人は知ってることですけど知らない人の為に。接骨院(ほねつぎ)は『急性』の「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷」しか扱っては駄目です。だから「いつも・前から」は駄目で更に「仕事で」は労災なので健康保険は使えません。でも多くの接骨院では「今日何か持った?」そりゃ何かは持つわなぁ。「今日座った?立った?」そりゃ座るわ、立つわ。「寝返りした?」するわ!ええ加減にせえよ!その適切?な誘導によりグレーな保険治療が合法となり「疲れたから揉んで」と貴重な保険料から数千円を引き出し、でも窓口料金は数百円で慰安マッサージを受けているのです。慰安マッサージを受けている方に「それ違法ですよ」といえば「何言っとんねん。ちゃんと健康保険料を支払っているんだよ!使わないと損だろうが!」と。そんな人々が増えた結果、健康保険料は巨大な赤字を生み出し将来は絶望的で自分たちが倒れたり病気になって適切な医療を受けようとした時に高額な窓口料金所支払う結果となり自分たちの首を絞めるのです。たった一人ですが保険治療を止める「風(運動)」を起こしたかったのです。でも無風で結果は焼石に水。クソの役にも立たなかったのです。しかし吹かなかった風が皮肉にも国力の低下という形で『違法?グレー?』保険治療の寿命を早めてしまったのです。これは接骨院の問題だけではありません。外科や整形外科でのリハビリという名での慰安マッサージを受けている人も同罪どころか病院の点数は接骨院より遥かに高額ですから更に悪い。他にも少しの我慢が出来ずに通院する人やドクターショッピングと言って同じ症状を各地の病院で診てもらったりすれば医療費の増加は免れません。これはもう日本国民みんなの問題です。これから日本は間違いなく最低最悪の国になります。こんな国でも快適に暮らす方法は有ります。それは「健康だけは利己主義」という考え方を持つことです。みんな一緒にとか家族や仲間全員のことを考えずに「自分だけ」のことを考えることです。それが延いては自分の周囲の為になるのです。足手まといに成らず家族や仲間を助けることが出来るのです。病気に成ったら病院の世話に成らなくては。しかし最小限にする必要が有ります。その為には病の初期、出来るだけ早く治療する必要が有ります。それには「予防」が最適。僅かな変化が分かるからです。酷くしたら苦しいし医療費も嵩みます。予防して下さい。では24年間誠に有難うございました。そしてまた「シン」全快堂で会い出来たら嬉しいです。