辛いものを食べると体温が上がりますが、ここで二つに分かれます。暑い国、例えばインドのカレーを始めとするスパイス香辛料は体温を下げる為に辛さを使って一気に体温を上げて発汗させ体温を下げます。これは生姜ならジンゲロールの役目です。一方同じ生姜でもショウガオールのように一時的で無くジワリジワリ体温を上げて身体を温める辛さも有ります。唐辛子に含まれるカプサイシンやニンニク、ニラに含まれるアリシンも生姜のように体温を下げることも上げてことも出来るのですが共通して言えることは消化器を活発化させ食欲増進に繋がるということです。停滞気味の夏の消化器を活発化させるのは良いのですが「激辛ブーム」は消化器を傷つけ良くありません。確かに代謝が活発化して痩せたり、皮膚の老廃物を出したりと魅力的なことは無くも無いことは事実ですが身体は急激な変化を好みません。必ず代償が有ります。いくら回復力の有る消化器でもダメージを受けますからマスコミも煽ることは即止めるべきです。そもそも濃い味や激辛は我慢で無ければ「味音痴」です。味音痴は亜鉛不足が原因ですからコンビニ習慣の現代人の野菜不足やインスタント食品のリンの摂取過多は深刻です。食品添加物だらけの食事から離れて「ちょっと」でも良いから自炊しましょう。食物繊維豊富な根菜類は比較的消化器をゆっくり温めてくれるので同じく食物繊維の多いキノコ類と共に摂取したいものです。