パーキンソン病の患者様が何人か来院されます。黒質層の変性、ドーパミンの不足等々医学書やググって頂ければ説明は沢山有りますから今さら私がここで羅列説明しようとは思いません。それより何の病気でも「早期発見・早期治療」に勝る妙薬無しです。だから何かしら身体の異変が有ったら「様子をみましょう」と軽くあしらわれても良いから「とりあえず」病院に行ってみる。最低限毎年の健康診断は欠かさず受けましょう。確かに病院をコンビニのように使うことは駄目です。しかし酷くなるまで我慢して病気を悪化させれば本人も辛いし医療費の増加を招きます。いつもながら前置きが長くなりましたけどパーキンソン病の初期症状の特徴に「脱力出来ない」と私は感じます。以前にも投稿しましたが『何の根拠も無い私個人が勝手に感じている』だけですがパーキンソン病と診断される人は診断のかなり前から脱力が苦手な人が多いように感じます(それは既に病気を発症している為です)。ということは予防は「一日一回数秒脱力する」だけで良いです(少しでも進行を遅らせれる)。当然一日何度でも気が付いたら脱力すれば更に良い結果を招くでしょう。パーキンソン病に限らず他の病気でも酷くなる人の特徴として常に力が入っている(脱力出来ない)という共通の癖?が有ります。そして病気になる人の特徴は人間性が真面目、と言うか大変失礼な表現をすれば「クソ」真面目な人が多いのです。力が入っていれば血流低下するので当たり前と言えば当たり前です。全快堂の治療は腸を良くすることが大前提ですが、もう一つ隠れ目標が有ります。それが「脱力」です。リハビリは医師からのオーダーで個々の関節の柔軟性の向上と脳指令による筋肉の正しい動きを目指します。全快堂では初診の患者様にはリハビリの真似ごとをします。何故なら一回きりかもしれませんから要望に応える必要があるからです。しかし毎週や定期的に続けて来られる患者様には、あくまでも私の考えですが「レベルの高い」全体的な治療を行っています。それは個々の筋肉や関節に着目した治療でありませんから物足りなさを感じるかもしれません。しかし或る日突然気が付くのです。「あっこの動作が出来る」「ここの痛みが消えてる」と。昨日90歳目前の患者様が「若い頃からラジオ体操を続けてきましたけど今が一番大きく身体が動くんです」と微笑みながら教えてくれました。人は身体の一部に痛みが有ると当然のことながら一ヶ所に固執します。すると冷静な判断が出来なくなります。例えば危険な耳鳴りは別にしてヒトの身体は一生耳鳴りが有ります。しかし一部の人を除いて多くの人は耳鳴りを気にしません。しかし気が付いてしまった人は耳鳴りのスパイラルから抜け出すことが困難になります。何故なら耳鳴りを「聞こう」とするからです。耳鳴りは気が付く前から生まれた時からずっと鳴っていたのです。しかし気にしなかったのです。耳鳴りの治療をして改善しても静かな所へ行って耳を澄まして耳鳴りを聞こうとするのです。当然耳鳴りはしています、生きている限り。だから夜中に耳鳴りが気になるのです。耳鳴りの最適な治療は「何か他の音を流す」です。音楽で有ったりラジオで有ったり。其方に気を取られたら耳鳴りは気にならなくなって耳鳴り治療は終了です。耳鳴りを訴える人も真面目で脱力が下手な人です。耳鳴りは高血圧又は耳周辺の毛細血管が縮まり血管の抵抗性が増して血液が流れる音が増大して耳鳴りが発症すると考えられています。「脱力出来ないから困っているんだ」という方へのアドレスは「笑えば自然に脱力出来ますよ」です。人生も深刻に考えず「もう少しだけ」力を抜いて生きて行きましょう。そうしたら痛みも無くなり人生も巧く行くかもしれません。痛みが無くなるのと同時に金も無くなるかな?