元々ストレートネックの人が非常に多いのですがコロナ禍で更に増えたように思えます。その結果「頭痛」「肩こり」「めまい」「耳鳴り」を訴える人に加え「不安感」を訴える人が増えました。確かにコロナ禍で仕事が不安定になり経済的に苦しくなってきたことが有りますけど脳への血流低下が精神的な不安感を増大させていると思われます。自分がストレートネックかどうか検査をして下さい。背中を壁に着けますが、その時に踵を必ず着けて下さい。そして前を向き後頭部は指2本分離れた状態で真っ直ぐ前を向きます。その時殆んどの人の顎が自然にすると「やや」上を向いてしまっています。それがストレートネックの人たちの特徴なのです。眼球の動きだけで前を見るのでは無くて「顔が正面」を向くように顎を少し引いてみて下さい。すると短時間なら不快を感じ無くても徐々に首に違和感を感じ始める筈です。胸鎖乳突筋という耳の後ろから鎖骨に着いている筋肉の張り感に加え血流低下の違和感がストレートネックの証拠です。「それならストレートネックを治せば問題無いでしょ?」というのなら簡単ですが脳への血流改善は血流量が増えるので逆に頭痛を始め不定愁訴の原因にもなるので慎重に行わなければいけません。若い人はストレートネックになって間もない人が多いですが高齢者の場合、年齢が上がるに連れて顎が前に出ることが自然な老化ですので、ほぼ100%の人がストレートネックと言えます。長年ストレートネックで血流量が低下していたのが正常?の日常だった人が治療によって突然、血流が改善されると「それが正常」でも多くの不定愁訴が出現し始めます。勿論その不定愁訴は数日で解消されますけど「治療したら悪くなった」と驚かれる人もいます。治療とは難しく「治せばいい」というものではありません。腰が曲がっていても、その人が快適ならば無理やり真っ直ぐにしなくても良いのです。ストレートネックでもいいですか?腰が曲がっていてもいいですか?そんな人は居ないでしょう。だから曲がり始め、悪くなり始めが治療の最適ポイントなんです。掃除は先送りで良くても健康の先送りには肉体的な痛みと治療期間が長くなり経済的な痛みが伴うことを認識して下さい。