私は凡人なので身体の声を聞かないと診察・治療が出来ません。全快堂で治療を受けた方なら分かると思いますけど鍼灸治療はソフトです。一部の患者様を除き殆どの患者様はササッと触る程度です。すると「こんなのでいいの？」「こんなんじゃやらなくてもいいのに」と感じる人も居るでしょう。ところが私の鍼灸治療は皮膚の僅かな変化を利用して行うので強い刺激は不要どころか逆に強い刺激だと気の流れが乱れてしまい分からなくなってしまいます。しかしたとえ微力な刺激で有っても身体には十分な効果が有ります。その証拠に治療ベッドに横たわる頃には内臓が動く音が聞こえ始めます。それは弱い刺激に効果が有る証拠なのです。強い刺激は交感神経を興奮させてしまい筋肉は硬くなり血管は収縮して血圧が上がり悪い部位を隠してしまいます。例えば上澄みは透き通っていてヘドロが沈殿している側溝に軽い物を落とした場合、ゆっくり優しく水の中に手を入れれば見えている落とし物も、乱暴に掬おうとすると一瞬にして水が濁ってしまい分からなくなるイメージです。同じように治療も優しく行うと悪い部位の変化が分かりますが強い刺激だと変化が分からなくなってしまいます。しかしこれは私が凡人だからで世間一般の先生方は強い刺激でも変化が分かるので強い刺激が悪いと思わないで下さい。次に皮膚への弱い接触は「私の場合は」情報収集に最適なのです。皮膚は非常に多くの情報を与えてくれます。彦摩呂風に表現すれば「情報の宝石箱やぁ」って感じです。だから鍼灸治療しながら情報収集を同時にさせて頂くことが「今日は此処を治す必要がある」と分かるのです。素肌で有れば情報が豊富で刺激も少なくて良いのですが衣服が厚くなれば情報量が減り刺激は強くなります。だから全快堂は室温に細心の注意を向けています。が、常に換気も同時に行っていますから人によっては寒いまたは暑いと感じる方もいるでしょう。また同じ人でも徒歩か車か、入室直後か暫く時間が経過した状態なのか、コート➡️Tシャツ➡️素肌と移ればまた違うので少しは我慢して下さいね。では今日も頑張ろう！って10時じゃあ遅い？