この話題は何度も繰り返しします。それほど大事で厄介な内容だからです。「痛み」や「熱」をヒトは当然嫌がります。これは自然なのですが声を大にして言いたいが「痛み」や「熱」は決して悪くありません。何故なら身体の異常を知らせてくれてる『シグナル』だからです。ヒトは勝手なもので痛みや熱が無ければ「自分は健康だ」と過信しがちです。そして少しの痛みや熱で騒ぎだす。「そんな筈は無い」と応える人が多いだろうけど痛みには「痛み止め」を、発熱には「解熱剤」を服用して症状が治まれば安心してしまう。しかし何故身体がシグナルを発したのか考えなければいけません。折角の機会を与えてくれたのだから忙しい日々の生活も大事ですが健康で無ければ生活も成り立ちませんから原因究明が必要です。痛みなら筋肉が足りないのか骨の問題か神経の問題か姿勢が悪いのか、それ以外の問題か?という具合ですが、一方「発熱」に関しては少し問題が複雑になります。それは傷口が化膿したりすれば発熱しますしウイルスに感染しても発熱します。そして発熱すると身体がダルく動けなくなるので現代人はいつしか「熱は悪者」というレッテルを貼ってしまいました。しかしウイルスも細菌も熱に弱いから繰り返しになりますが「身体が意識的に発熱させている」のです。脳はタンパク質で出来ていますから42℃以上は確かに危険なので「熱は下げないと」という考え方は理解出来ます。しかし41℃にもなっていないのに微熱でも風邪薬や解熱剤を服用する人もいます。それでは熱に弱ってから叩く筈の細菌やウイルスを叩く前に体温を低下させてしまいますから細菌やウイルスは復活してしまいます。するとヒトは再び体力を使って発熱を試みますから疲弊して体力を失って重症に陥る危険も有ります。齢者は体力が無い為にウイルスを叩ける高熱を目指して発熱するも届かず微熱を繰り返し衰弱していきます。一方子供は機能が未完成なので41℃迄で止めることが出来ない場合がありますので注意が必要です。子供と高齢者を除いた場合に発熱を止めることは体内に菌を残してしまうことになるかもしれません。またガン細胞は39.4℃で死滅すると言われていますけど定期的な発熱が毎日4千~6千発生すると言われている中で育って生命を脅かすかもしれない未完成形のガン細胞を未然に防ぐ役目を担っているのに、直ぐに風邪薬や解熱剤の服用は自然治癒力への冒涜に他ならないことを肝に銘じておかなければいけません。結果だけを無理やり正常数値に押し込むことは危険を先送りにして取り返しのつかない大病に発展する可能性が有ります。科学なんて自然の力の前では無力に近い存在です。しかし科学も医学も優れて点は沢山有ることも事実。共存共栄、身体の声も聞きましょう。