「アレルギーとは生物の様々な毒物から身を守るもの」というのが現在最も有力な仮説です。過去には「アレルギーは寄生虫から身を守るもの」ということが信じられてきた時代も有りましたけど勿論違うと思います。様々な毒物を一刻も早く体外に排出する為に嘔吐やクシャミ、発疹という反応は理に適なっていると考えられるからです。私たちを生命の危機から守ってくれるアレルギーが酷くなり逆に生命の危機に陥らせる側に回ってしまうとは全く皮肉なことです。過去に英国でピーナッツアレルギーが深刻化した為に「早急に対策を考えなければ」となり実験が行われました。月齢4ヶ月~11ヶ月の重い卵アレルギーと重い皮膚炎の乳幼児640人を2グループに分けて片方は従来どおり満一歳までピーナッツを食べさせず、もう一方は4ヶ月から食べさせました。重い卵アレルギーと重い皮膚炎の乳幼児を選んだ理由はピーナッツアレルギーになるリスクが高いからだそうです。その5年後2つの差は歴然でした。従来どおりの満一歳までピーナッツを食べさせなかった乳幼児集団に比べ4ヶ月から食べさせた集団が80%以上アレルギー反応が少なかったのです。免疫システムの未完成?の幼い頃からの方が良いのではないが?という説が有ります。同じように幼い頃から牧場で暮らしている子供たちにもアレルギーが少ない報告が有ります。更に大規模な調査結果報告も同じものでした。さてアレルギーになる原因は沢山有ります。そのうちには避けられない物が有ります。大気汚染が有るからと常にガスマスクを着けて生活するのは無理が有ります。しかし口から入れる物は自身が注意すれば未完全では有りますが避けることが「かなり」可能ですが現代の社会生活は100%は不可能です。例えば外食したら絶対無理ですし食材や調理法に細心の注意をしていても食材を洗った洗剤は「無害」とは書かれていても「?」ですし食器洗浄器で洗った皿やグラスやスプーン等は洗剤が残っていないか?それらが体内の強固の細胞壁に隙間を開けて化学物質•アレルゲン•細菌•毒物等が簡単に体内に侵入してきます。それを一刻も早く体外に出そうするのがアレルギー反応です。但し誤作動のアレルギー反応は困ります。そうならない為には防護壁である腸壁を治す(直す)必要が有ります。それが腸活です。この話はまだまだ続きますので今回はここまで。