この季節に多い印象が有るのは「眩暈(めまい)」です。眩暈については何回も投稿してきましたが、この季節特有の原因が眩暈を引き起こすが有りますので、このブログを読んで眩暈を起こし易い方は参考にしてみて下さい。眩暈の発生原因は多岐に渡ります。西洋医学的には小脳、耳が主な原因ですが、東洋医学的には肝臓や腎臓も原因と考えられます。先日も原因不明の眩暈が続き仕事を休んでいる方が来院されました。耳鼻科を受診して投薬治療を受けていましたが一向に改善の兆しがみえず来られたのですが脈診すると酷いストレス。東洋医学的に過度のストレスを受けると肝臓が不調に陥り眩暈を引き起こすので耳では無く肝臓の治療をすると一回の治療で改善して次に来院された時には「劇的に良くなりました」と本人の口から喜びの声を聞くことが出来ました。が、今回の「この季節に多い眩暈」は肝臓では無くて直接原因が「耳」で有り「腎臓」の眩暈です。先に断っておきますけど分かり易く『臓器名』で表現していますが「臓『器』名」では無く『臓【腑】名』であることを御理解下さい。日本家屋は寒いことで有名ですのでヒートショックが発生し易く廊下やトイレ、脱衣所や浴室で倒れる方が多いです。そして寝室も例外無く睡眠中寒いので布団に潜って寝る癖の方も多いと聞きます。もう一人、今回の方の眩暈の原因は「耳」で寝室の寒さからリンパ液の循環が低下し発症したことが考えられましたので主に耳中心で治療をしました。すると急速に改善し事なきを得ましたが東洋医学的には耳の症状は腎臓由来のことが多いこと、そして冷えに弱い為に冬が苦手な臓腑は『腎臓』と2つの理由がリンクする腎臓も同時に治療し眩暈の更なる悪化予防の為に治療しました結果、早期回復に持ち込むことが出来ました。勿論首や肩への血流低下により眩暈が発生しますから布団に潜って寝るのは寝返り「し難い=こり発症」に繋がりますから当然寝室の温度を上げるのが一番ですが、暖房代を考えるとネックウォーマーや温湿布の活用や寝返りし難いけど「フード」を被って寝ると首や肩と耳を温めて就寝出来ますから朝イチのフラツキが気になる方は是非試してみて下さい。最後に秋冬は全快堂に貼って有る『乾姜(かんきょう)』を積極的に摂って身体の内側から温め血流改善を心掛けることが冬場を快適に過ごす方法と心得て下さい。