人は慣れてくると「素直さ」が無くなってくる。見方によれば、その人の『素』が出てきているから意地悪な表現をすれば素直さが出てきているのかもしれない。しかし慣れとは怖いもので「当たり前」となり「遠慮」が無くなってくる。全快堂の治療のレベルなどは患者様側の協力が有って初めて成り立っているのだから「私はやりたいようにする。治すのはアナタでしょう?」という態度では改善するにしても膨大な時間がかかる。それは人生という時間と金の無駄遣いに他ならない。だから「患者様側」の協力が必要となってくるのだが邪魔してくるのが「素」である。全快堂の治療は勿論ですが、優れた現代医学でも当然「生活改善(患者様側の協力)」が必要です。飲酒習慣過多で食道がんや肝臓がんなら飲酒を止める、糖尿病なら食習慣の改善が必要なことは理解出来ると思います。しかし全快堂に来る多くの方々が病名を宣告される一歩手前あたりで来るので「何だよ治せないのかよ」と自分の生活習慣の乱れは反省せず丸投げの姿勢でやってくる。これは裏を返せば全快堂を信頼してくれているのだが、原因が結果を導いているのだから冷静に考えれば悪習慣は止めれば良いだけのことである。そもそも何も検査せず触っただけで、時には見ただけで「こうなっていますよ」と言えるには身体から強烈なサインが出ているからに他ならないのである。アナタと数日間一緒に生活を共にして「それ良くないですよ」「こうなっているよ」と指摘するなら分かって当然かもしれない。しかし昨日も7年ぶりくらいに来た患者様に「○と○と○止めてね」と言えるのは身体が限界に来ている証拠、患者様自身が異常を感じ始めている裏返しでもあります。「素」が出始めたのなら「素直」になって一日も早い好調な生活へ移行するのが良いと思います。しかし習慣を改善するのは難しい。運動•食事内容•睡眠•姿勢に始まりスマホ使用時間•生活リズムの乱れ•ヘッドホンの音量•寛ぎ(くつろぎ)の姿勢•寝室の環境等々、指摘すればキリがないです。それを指摘すると「だけど最初に比べれば凄い努力している」と自己弁護を口走るけど「私の人生だは無いからアナタが決めて下さい」となります。飲酒や小麦好き、スイーツに揚げ物を指摘すると「先生は何を食べているんですか!」と半ばキレ気味で質問してくる人がいますけど「アナタの治療だよね?」と言いたい。またアナタを責めているのではありませんから不機嫌になる意味が分かりません。私は極力『和食』を食べることを心がけています。和食は油料理がありません。パンやスナック菓子も極力食べません。しかし和食の弱点は「温度」です。刺身や寿司に代表される「冷たさ」はネギ•ミョウガ•山椒•生姜•唐辛子•ワサビ等々の『薬味』によりカバーされていますが不十分なことは否めません。また味噌汁やお吸い物や「あがり(茶)」もありますよね。しかし先日某テレビ局で『大食い選手権』が寿司で行われて参加者が寒さで震えが止まらない場面が有りました。これが和食の弱点です。でも私たちは大食い選手権では無いので味噌汁や温かい茶を飲みながら適量食べれば震えが止まらないことはありません。朝食のパン(グルテン)が当たり前と思っているうちは身体より心の治療が先かもね。