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悔しいです

2024.05.08 | Category: 院長ブログ

「先生、私常に悪いことばかり考えるんです。熟睡も出来ないんです、助けて下さい!」という切実な相談を受けました。「それ、正常ですから。ネガティブ思考治したらアナタ死にますよ」と、少し強烈な言葉遣いで返答してしまったことを口に出してから反省しましたが遅いですよね、ごめんなさい。しかし「死にます」は大袈裟でもネガティブ思考は生き延びる為に備わった生物の本能なのです。何故なら「危険=生死に関わる」ので極力危険を避ける考え方(ネガティブ思考)は生き延びれることに繋がり素晴らしい考え方と言えます。「この辺り一帯は危険だな、これから先に行くのは止めよう」「以前これを食べたら気分が悪くなったな」とか「この人の話は胡散臭い」「プレゼン上手く行くかなぁ」「明日遅刻しないかなぁ」ということは生き延びる為の名残りなのです。そんな方には自分に合った認知行動療法(待合室に有り)を試すと良いでしょうから是非読んで自分に合ったものを行ってみて下さい。少し話は変わりますが、私は最近では他の考え方が身に付きました。困難や嫌な人、出来事に突き当たった時は「ありがたい(有難い)」と思うようになりました。悔しい、辛い気持ちが全く無いと言ったら嘘です。それほど出来た人間ではありませんから。でも「あいつだけには負けたくないから頑張る」という闘志が還暦を迎えるジジィにも有るんです。その気持ちを奮い起たせてくれる切っ掛けを作ってくれたのは憎い相手に感謝することなんです。以前『藤山寛美』氏の言葉を投稿しましたが今に成って、この歳に成って、やっとその言葉の真の意味が分かったような気がします。「人には殺したいほど憎い相手が世の中に三人居る。しかしその三人が居たからこそ今の自分が存在しているんだ。だから感謝している」と。人なんて色々な思考が有って当然。「こう在りたい」「こんな生き方をしたい」と思っても上手く行く筈が無い。大谷翔平だって「10割」打てないで三振もするんです。御釈迦様だって『無欲』『無心』を目指して何十年も修行しても無心は難しかったのです。心は自由だからこそ空気のように動き回り、水のように流れてしまうのです。ITが発達した現代社会はボタン1つで世界中と繋がる便利な社会ですが逆にストレス社会でも有りますから尚のこと。そんな時に常にポジティブ思考でいては毎日手痛い目にあって地雷を踏み、生き延びることは出来ないことでしょう。だから最近『マインドフルネス』を行う個人や企業が増えてきたのです。このブログでも繰り返し取り上げてきましたし全快堂では治療にも取り入れていますから極端なネガティブ思考『のみ』だった患者様が少しずつポジティブ思考に『も』成れるようになっています。合言葉は「大谷翔平だって10割打てなくて悔しがる」ですね。

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院長宮木 謙三