ショッキングな事を書きます。よく『脳はバカで騙される』と言われますが今回は血糖値上昇について。しかし『脳だけでなく私達も騙された』のです。食物を摂取すると胃で消化され小腸で吸収され、その結果血糖値が上昇すると学習していました。だから当たり前のように『食事を始めて20分後に血糖値が上昇してインシュリンが出るのでゆっくり食べれば太りにくくなるでしょう。またそうすれば満腹感も感じるでしょう』なんて言われて信じてきました(私だけかなぁ)。しかしコレは真っ赤なウソっぱち。ヒトは食物を口から入れた満足感、舌触りに喉ごし(ってビールかよ)によって5分後には一度、血糖値と一緒に体温も上昇します。ここからです。本来なら食物を口に入れて5分後には血糖値も体温も上がりようがありません。脳が経験から勝手に想像しているのです。それが上述の口に入れた満足感です。『それこそウソっぱち』と思いますよね。そこで胃ろう(チューブで直接栄養を胃に入れる)で調べたところ血糖値も体温も5分では上昇せず20分後に上昇したとの事です。胃ろうでは口からの満足感を何も得られないから5分後の血糖値と体温の上昇が無かったのです。咀嚼は噛み砕くだけの行為では無かったのですね。(つづく)