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口から考える認知症10

2016.06.24 | Category: 院長ブログ

認知症の特徴のキーワードは『無くなる』です。応用編として『取られた』『盗まれた』と物が管理出来ず無くなった物を責任転嫁するパターンです。現金、通帳、印鑑、保険証等、大事な物が無くなるタイプと、食事を食べたのに『食べてない』と言って食べさせないと『うちの嫁は食べさせてくれない』と周囲に言い付けたり制止を振り切って食べ続ける。この場合の対処法は気をそらす事です。話題を変えたり全く別の質問をする事が良いでしょう。それでも駄目な場合は少しだけ野菜スティック等を食べさせてみて下さい。他に自宅の電話番号が分からなくなるという事が起こります。最近は携帯に電話番号が登録されている=便利=認知症を加速という図式です。財布の中に小銭がパンパンなんて事が有れば、やはり早期の認知症を疑って下さい。お釣りの計算が出来ないので小銭が増えてしまうからです。また薬の服用を忘れてしまい薬が余ってしまう人もいます。そこで危険なのは二度飲んでしまうパターンです。『あっ飲んだかなぁ?』ともう一度服用した場合、薬の作用が増幅されて場合によっては命に関わります。薬の管理だけは徹底して下さい。認知症を少しでも進行をストップさせる、良くするには女性の場合は料理を出来る事に参加させる=責任を持たせる、幾つになっても綺麗な物が好きな方が多いので綺麗な服を着させる、化粧やヘアスタイルを気にしてあげる事も有効です。難しいのは男性。プライドの生き物なので逆鱗に触れないようにしなければなりません。特に認知症になると非常に怒りっぽくなるので細心の注意が必要です。夕方になると多くなるのは外出したがる事です。施設に入居している場合、馴染みの家に帰りたがる=ここは自分の家ではない=徘徊となります。毎日家族を迎えに行っていた等の思い出がさせている場合も有ります。行動には必ず理由が有ります。次回はそこを少し書きます。(ごめんなさい。本当にもうちょい つづく)

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全快堂

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休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三