ラグビーワールドカップで有名になった五郎丸氏のルーティン。彼のルーティンは落ち着かせて冷静に集中してゴールを狙うものでした。スポーツ選手の多くはルーティンや『験担ぎ(げんかつぎ)』と言って、勝負事が有利に働くように願掛けを行っている人が多いです。『大魔人』と呼ばれた佐々木さんは現役中に自宅から高速で球場に行く料金所を勝てば負ける迄、同じ箇所を通り続け、負けたら隣りに移ったと聞きました。また米国に渡ってSoftBankに戻ってきた松坂大輔さんはマウンドに上がる時も下りる時も絶対ラインを踏まないように跨いでいます。打者はボテボテでも必ずファーストベースやセカンドベースなど進みかけた次のベースを踏んでベンチに戻るようにしている選手を多く見ます。しかしイチロー選手のルーティンは一歩先を行っています。朝起きた時点から彼のルーティンは始まります。食事から行動から試合迄のトレーニング。試合中もウェイティングサークル内のストレッチや素振りに至るまで録画を見ているのかと錯覚する程の同じ動作の繰り返し。更に試合後も同じと聞きます。したがって少しでも身体に変化が有れば直ぐに異常に気が付き修正出来ます。食べ物さえ同じで体調の変化は未病のサインだから大病にもなりません。素晴らしい、まさにプロフェッショナルですよね。さすがに最近はアルコールの種類や量、食べ物も少し変えていると聞きましたが、それも『他の物が食べたい』という凡人の欲望とは違い、年齢の変化に伴い身体も変化する為に『この栄養素が必要だから摂る』『過度のストレスから解放される為』と思います。数々の記録を打ち立てた時でさえ『350mlのビールが1本増えるくらい』の変化しか無いのですから凄過ぎます(違う意味で神ってる?)。因みに私がイチロー選手の記録を一つでも達成したら朝まで飲んで呑んでドンチャン騒ぎするでしょうね。流石イチロー選手。私達も日々なるべく変化の少ない食事や行動をして小さな身体の変化を素早く察知出来るように努力したいですね。。