先日『血栓症』の講演を聞いてきました。改めて運動の必要性を認識させられました。出血すれば血小板が止血する事は分かっていましたし体外に流れ出た血液がネバネバ、ベタベタする事は経験から分かっていました。しかし何の病気も無く正常に血管内を流れている血液がゆっくりと流れていると自然に血栓が出来てしまう。その事実を真夏は患者様に強く訴えてきたのに最近は頭の片隅で安心してしまっていたような気がして油断していた自分に気が付きました。熱中症になって脱水になれば血栓は出来やすくなります。しかし血液の質が少し悪くても血栓が出来やすくなるどころか『正常な赤血球周囲でさえネバネバしていて結合し易く固まり易い性質がある』のです。それが糖尿病の患者様は勿論、Hb-A1cや血糖値が平均して高い人の赤血球は更にパワーアップしたネバネバ状態に。糖尿病と言われてから食べ物に注意するのではなくて日頃から『甘いもの、炭酸飲料水、果物等』の血糖値を上げると思われる飲食物は出来るだけ控えましょう。勿論コレステロールの過剰摂取で高脂血症になれば同様の事が起きます。こちらも注意しましょう。しかし上述の通り血流がゆっくり流れているだけでリスクを背負うのですから毎日運動して血流を良く流す事も必要な訳です。って結局いつも患者様に言っている事ですよね。また最大の悪条件は睡眠不足とストレスです。これも毎回注意していますね。でも西洋医学のお医者様から改めて言われると当たり前の事でも初めて知った事のように感じ、ありがたいお話に感じました。もう少し歳を重ねて和尚様の有り難い説法を聞き感銘を受けると『こんな感じになるんだろうなぁ』と。以前『神様が居るとしか考えられない』と書きましたが少しでもサラサラ過ぎれば出血が止まらず少しでもドロドロなら梗塞、血栓になる。こんな絶妙なバランスの上に私達は日々暮らしている。コレはやはり神様が居るとしか『あっ和尚様なら仏様か』と一人でニヤニヤしている変なオジさんでした。