新聞掲載を受けて禁断の内容ですが今さら投稿するか無視するか悩んで遅くなりました。毎日何回も電話が鳴ります。確実に何かが動き始めている感じがします。損害保険会社から交通事故患者様の依頼の電話、他の接骨院からの転院や患者様自身からの問い合わせが急に増えています。これは保険治療の不正請求の取り締まりが近いのかも知れません。接骨院に同じ部位(膝、腰等)で、ずっと通院していると一般的には6ヶ月が限界と言われています。だから『傷病転がし』という方法をします。『私の通院している接骨院はずっと膝に電気、マッサージをしてもらっている』という人が来院されました。それは3ヶ月~6ヶ月で書類上の請求部位は変わっていると思います。その方は『整形外科でも膝を治療してもらっている』とも。同一部位の治療は認められないので接骨院で膝を治療しても、やはり書類上は請求部位が違う筈。そもそも接骨院は急性疾患しか治療してはいけません。急性の定義が難しいですが私個人の考えでは痛みを感じて半月くらい迄に来院すれば保険適用(すいません現在『全快堂』は保険治療はしていません)と思います。また肩凝りや頭痛、慢性化した疾患の治療は接骨院では認められていません。そこで『口裏合わせ』が行われている接骨院も有ります。『ずっと前から痛みます』と言われれば『昨日、何か持ちました?』と質問します。他に『いつもと違った事をしませんでしたか?』『階段を上りましたか?』『少し長く立っていませんでしたか?』色々質問をします。そして何かに該当すれば『それが原因です』となります。すると肩凝りや頭痛の病名が急性捻挫となります(ただし急性は正しいとも言えます。動く度に関節には外力が加わるので常に動く=急性捻挫とも言えます)。全快堂も開院当初は保険治療を試みました。しかし最初から厳密に質問するので殆ど『保険不適合』となり『自費治療になります』というと『他の接骨院では保険治療なのに説明して!』と。そうすれば他の接骨院の考えを説明しなければならない場合も。それが嫌で保険治療を止めました。患者様の負担を減らす為に鍼灸や出張治療でも保険治療を考えました。しかし柔整師、鍼灸師の保険治療では、私には力不足で納得出来る精一杯の治療が出来ないので仕方なく自費治療の道を選びました。昨日は『精神保健指定医の89人取り消し』と、歯科業界(例えば保険で作り替える入れ歯作製には一定期間が必要)、柔整師や鍼灸師だけで無く安全と思われた医師の業界にまで斬り込む事態に発展して来ました。もう安全な聖域は存在しないという本気度が伺えます。因みに『はり、きゅうマッサージの保険治療、訪問施術保険治療』返還請求額は平成11年度1.4億円、15年度2.1億円、16年度は既に8千7万円で適用患者数の増加とは合いません。今回明らかになった不正は全体の一部と報道されています。最後に大半の柔整師、鍼灸師、歯科医そして医師は勿論真面目に保険請求しています。ただし今後は自費治療が増えていくと思います。