糖尿病末期の方が治療に来ています。末期の症状で壊疽ギリギリ、透析宣告されてからの治療開始でした。それから7年半、真面目に通院はされますので透析も手足の切断も免れていますが一人暮らしの為に食事と間食の管理が難しく、またあまり運動もしてくれません。よく現状維持でいれると不思議なくらいで、月一回の定期検診の病院では人の苦労も知らずに毎回『今日も褒められた』と、ご機嫌です。しかし最近、脈診すると糖分摂取の反応が無くなり『とうとう来る時が来た』という感じです。脈診で糖分が多いと分かるのは、膵臓からのインシュリンが正常に働いて細胞内に糖分が入って初めて『糖分が有害な程多い』となるのであって、糖尿病末期になればインシュリンの出も悪く、また効きも悪い為に細胞内に糖分が入らず素通りして尿に出てしまいます。末期の糖尿病では『糖分がエネルギーにならない』=使えない物=無害と判断する図式が完成してしまうのが証明されました。糖尿病の最初は糖の過剰摂取で太りますが末期になると痩せてきます。現在の患者様の脈診には、油の過剰摂取だけが静かに危険を知らせてくれています。患者様には糖尿病性網膜症、糖尿病由来の透析、糖尿病による末梢血管の血行不良での壊疽を毎回精一杯治療して阻止しています。それが身体を使って病気を教えてくれる患者様への恩返しで有ると考えています。この考えを他の患者様へも応用して、より良い治療に繋げる事こそが全快堂存続意義と思います。最後に脈診は診る人によって違う、あくまでも自己満足の世界です。優れた現代医学の足元に到底及ばない代物です。現代医学有っての東洋医学です。血液検査やCT、MRI等の優れた検査が基本で患者様の健康を左右します。勘違いしないで下さいませ。