また一人素晴らしいスポーツ選手が引退しました。日本代表としても活躍したFC東京の石川直宏選手です。ガラスのスピードスターと表現したら怒られるかも知れませんけど、彼の現役時代は『ケガとの戦い』で有り、またそれの繰り返しでした。復帰出来る保証も無いのに彼はケガをしてもリハビリに向き合い『家族の為に』『ファンの為に』と辛い長いピッチ以外での戦いに真剣に精一杯挑んでいたのです。そして見事に昨日の最終戦にピッチに立ったのです。よくプロスポーツの選手はサッカーに限らず『子供が試合で活躍している自分の姿が分かる迄は頑張りたい』と言いますが、現実にそれは非常に難しく果たせる人は神様に選ばれた「ほんの一握り」の選手のみです。しかし彼はそれを見事にやり遂げました。衰えるのは「身体」が先か「人気」なのか「チームに必要とされない」のかと色々な困難が牙を剥いて襲ってくるのに『小柄過ぎてプロでは通用しない』という下馬評を見事に覆しました。是非第二の人生でも輝いて欲しいですし、彼なら必ず輝く筈です。最後に『ここまでやればマツさん許してくれるかなぁ』とポツリと呟いた一言が印象的でした。(「マツさん」とは彼が慕っていた『故 松田直樹さん』の事です)