『和食は冷たい食事ばかり』と中国の友人に言われました。確かに旅行に行くと膳が置かれていますが天麩羅が揚げたてで無ければ、温かい料理は火の着いた鍋料理と御飯と味噌汁くらいで刺身の盛合せは氷の上に置いて冷たかったり、同様に寿司も冷たい食事です。それに比べて中華料理は確かにアツアツの料理ばかりです。逆の表現をすれば慣れも有りますが和食は冷めても美味しく食べれるけど中華料理は冷めたら不味いと思います。それは和食が油料理が無いのに対して中華料理が油を使った料理がもても多いからです。少し前に週刊新潮に『香港(日本より南に位置するが水もビールも常温)が男女とも平均寿命で世界一になった』事を掲載した話題を投稿しましたけど現代人は食事の季節感、時間を少し考えて気を遣った方が良いと思います。青森県が最低の平均寿命になっているそうですが『朝ラー』は考えものです(朝からラーメンを店に食べに行く事)。しかし寒い地方なので食事の温度の面から考えれば良いと思います(ただし朝ラーは冬に限りません)。夏に刺身や寿司、冷や麦、そうめん、冷やし中華は最近ですが。冬は鍋料理が基本でおでん、最近ではシチューやボルシチ、チーズホンデューですね。考えてみれば全て企業に乗せられて食生活まで変えられてしまったのです。例えば『恵方巻き』は「冬は寒いから寿司は食べない=海苔の消費量が減る」。そこで太くすれば海苔を使う。しかしまだ消費量は少ない。そこで決まり事を作って一気に食べさせる事で消費量を高める事が出来ました。そこに目を付けたのが大型スーパーやコンビニチェーン。大阪から一気に全国区になった太巻き寿司は、バレンタイン、ハロウィーン、クリスマスと肩を並べるくらいに。昔からの企業である神社の場合は、夏や秋の祭の屋台や七五三の千歳飴、神社のおみくじや御札も大切な収入源でした。私も毎年伊勢神宮にお詣りして豊川稲荷には上りを立てに行きますけど昔からの風習には言葉は悪いですけど『少しでも収入を増やそう』とする気持ちが脈々と受け継がれているのです。そうやって売る側の事情によって少しずつ季節感にズレが生じてきたと考えられます。話を戻して、季節に合わせた料理を食べる為には『旬』を知って料理を作らなければ駄目。身体に優しく栄養価も高い状態で吸収出来ます。生姜を夏は熱を加えず(ジンゲロール)、冬には熱を加えて(ショウガオール)利用する知恵を使って『売る側に踊らされてばかり』にならないように健康になりましょう。