今さら言うまでも無くヒトが生きていく上でエネルギー補給は無くてはなりません。そのエネルギーである食べ物を消化し易いように噛み砕く為には「歯」が大事な事も当然です。「歯の健康は命を左右する」と言っても過言ではありませんね。実際に歯の本数が19本以下になった途端、認知症になる確率が跳ね上がる事は投稿済みですし、歯周病が糖尿病や心筋梗塞等の病気の原因にもなるとも言われている事も投稿しました。ですから「歯=命」という図式になる訳です。最近は筋力量が老後の健康を左右するとも言いますけど、全身の筋力量を表す数値に利用されるのが「握力」です。その握力を計測する時に「歯を喰いしばる」事からも歯が大事な訳です。よって健康は「健口(けんこう)」で無ければならないのです。現に一流アスリートも競技中にマウスピースを着用するのは良い結果を出す為と、歯や脳を守る目的にも着用されるのです。歯へ加わる力は覚醒中には、せいぜい体重の2倍迄が限度と言われるのに睡眠中は体重の3倍~4倍が加わる事もあると聞いた事が有ります。歯を守ることは人生を大きく左右するのです。また口は歯だけで無く「腸」への入口ですから舌や口の粘膜の異常は腸の異常をも表します。シェーグレン症候群で唾液量が少ない人も多いですが「噛む回数の不足」が少ない場合も考えられます。便秘や下痢の人は「食べ物」とか「生活リズム」を気にする前に第一消化器である「歯と唾液」をもう一度見直してから他に目を向けるべきです。