もうすぐ終戦の日が来ます。53歳のオヤジでも戦争のカケラも知りません。でも親戚の叔父さん、叔母さんから色々な話を聞きました。戦争の空襲や特攻隊員の生き残りの叔父さんからも生々しい話というか証言も聞きましたけど、もっと身近な本当に小さな何気ない事とかも聞きました。叔母さんから「戦地から急に帰って来た級友が一冊の本を渡しに来て何も言わず帰って行った事が有って不思議に思っていたら、後から分かったんだけど次の日に特攻の為に飛び戦地へ行ったらしい」と。その級友は何も言わずというか特攻の事は軍事機密で絶対に言えないし、想像でしか無いですけど叔母さんへの恋心が有ったんじゃないかなぁと。悲しいですよね。生きる事さえ許されず恋する事さえも許されない。そんな時代が100年も経っていない日本のアチコチで沢山有ったんだなぁと思って「みんな生きたかっただろう」と思いました。直接戦争を題材にした映画のDVDは見ると「戦争は二度とやってはいけない」と思いますけど、全く戦争に無関係の作品を見ながら命の大切さ、儚さを描いた現代を生きる若者が「生きたい」と思いながら亡くなってしまう作品を見て今回は命の大切さと同時に「終戦の日」を考えました。そのDVDは累計180万冊以上の大ヒット小説の映画化で大変話題になった『君の膵臓が食べたい』です。小説を読んで無かった私は上映当初「若手監督がゾンビ映画でも作ったんだろう」と思っていました。しかし内容は全く違いました。皆様も是非観て頂きたい作品の一つです。そして時代を問わず命の大切さを御家族で話し合って下さい。戦争は回避できたとしても自然の災害は回避出来ません。いつ何が理由で亡くなるか分かりません。健康な毎日を過ごして平凡でも良いから寿命を全うしましょう。最後に私の恩師は「終戦の日」と言わずに「敗戦の日と言いなさい」と私たちに教えました。当時は考えもしませんでしたが今では考えさせられます。