台風や洪水の時に必ず高齢者が「川の水位を見に行って川に流された」「田んぼを見に行って行方不明になった」という悲しいニュースを聞きます。「何でわざわざ危険な所に行くのかなぁ」と思いますが、一部の高齢者は我慢が出来ない心理状態になるそうです。危険になると自分の目と耳で確認しないと気が済まない心理状態に陥るらしいです。だから「思い立ったら即行動」と、なります。他には「強風になってきたので家を補修しよう」として風に煽られ落下したなんて事も聞きます。「風が強くなってきたので直ぐに補修しよう」と考えるらしいです。他に認知症の方を連れて歩いていると「ここで待っててね」と言っても言うことを聞かずに直ぐに動いてしまいます。それが認知症の方で無くても高齢になると、その傾向が強くなってきます。理由は「高齢になると多くの事を同時に考えられなくなる」事に原因が有るのです。①危険が迫っていると「今は分かっている」としても②「次に他の事」を考えると「危険が迫っている事」は忘れてしまい「次の行動」を優先してしまうのです。前述の①「台風接近しているから家が心配」②「直ぐに家を補強しよう」となって①だから危険という考えが欠落してしまい②が最優先となってしまうのです。年齢と共に心配が増大し制御が効かなくなってくる事を高齢者と暮らしている人は注意しなければいけません。時間の経過で人格が変わりますから「うちの親は大丈夫」だとか安心しないで下さい。子供も興味が有る事に注意が向いてしまい周囲が見えなくなります。高齢者の方は過去は立派な大人でも「子供に戻る」と思って失礼の無い範囲で接して下さい。