肝炎治療の勉強会に行ってきました。肝炎の勉強会だけで年間最低5回くらい行っています。先日は名駅のでしたが各大学病院だったりと各地で多くの先生から肝臓について学んでいます。愛知県では藤田学園、名古屋大学、名古屋市立大学、愛知医大が主に肝炎撲滅に頑張っています。しかし私がこの業界に入った30年程前はB型肝炎はC型肝炎に比べれば遥かに低い数値でしたからB型が撲滅されて、いずれC型が減っていくとばかり考えていました。ところが現在は『C型肝炎は93%以上治る』と言っても過言では無い時代に突入してB型肝炎は低いですが、ずっと同じくらいの数値を維持している事は驚きと残念な気持ちになりました。時の流れとともに話される内容も徐々に変わり、昨今のスウィーツブームで非アルコール性肝炎(NASH)が増えている事と、一部のマスコミによる「肉信仰」が生活習慣病に拍車を掛けて「脂肪肝」の増加が懸念されているとの事でした。ブームとは恐ろしいもので昔は盛り上がるにも下火になるにも時間がかかりましたけど現在は「インスタ映え」で一気に話題になるのでアチラをたべたら今度はコチラと次々食べ続ける事となり、それが病気の要因の一つとも考えられます。C型肝炎の薬と言えば「インターフェロン」の点滴と決まっていましたが副作用は有名でした。しかし今ではインターフェロンの服用で皆無に等しい副作用となりC型肝炎の治療に積極的な患者様も増えた事もC型肝炎の減少に繋がったと考えられます。自分が発症しないキャリアと呼ばれる存在の場合も有りますからB型C型共に検査して少しでも肝炎患者数を減らしたいものです。世界的に目を向けるとアフリカとアジアの患者数は非常に多いです。日本の患者数も中国の患者数も%では同じですが国民の数が多い分、中国の患者数は日本の10倍以上です。ワクチン接種はした方が良いですが、先ず自分が肝炎患者か調べる事をお勧め致します。