全快堂に14年間、月2回通っている患者様が居ます。狭心症でバイパス手術した3年半後から全快堂に通い始めました。私は治療の度に毎回必ず糖分、油、冷たい飲食、寝不足または浅い眠り、鉄分不足、過剰なサプリメント、便の状況等々を患者様には指摘してきました。しかしその患者様は「そんな事は無い」「ちゃんと注意している」とアドバイスを毎回納得せず否定し続けていましたが14年間、月2回のペースだけは守って通ってくれてました。その患者様が「透析の必要が有ると言われた」と先日突然言われました。患者様は14年間、納得のいかない迄も努力されていました。糖分が多いと言われれば間食やデザートはせず果物さえも減らしたり、油が多いと言われれば和食中心の食事にしていました。しかしそれでも患者様の身体には毎回反応が出ていたのです。人の身体は一緒ではありません。彼には無害の食べ物でも彼女には毒にもなる事も有るのです。ですからその患者様は結果的に人並みの節制では足りなかったから毎回の脈診等が「もっと注意して」と訴えていたのに、結果的に「透析」という宣告になってしまったと思います。「もっと厳しく言えば良かったのか?」「優しく理解するまで言い続ければ良かったのか?」色々考えましたが、科学的な検査データを元に注意している訳では無いから強くは言い切れないし本人は運動もして節制もしている。「これ以上は言えない。納得させれなかったのは私の力不足」という結論に到達しましたけど大事なのはこれから。透析を一日でも遅らせれるコンディションの良さを保たねばなりません。幸い「治療は毎週来るようにします」と約束してくれたので少し安心しました。何故なら同じように「透析の宣告」を受けた糖尿病の患者様が10年経った現在も透析せずに通院されているからです。私の考え方は「毒も必要」しかし溢れるほど摂取しては駄目と考えます。西洋医学は数値に異常が出た時点で病気と判断されます。しかし東洋医学は正常範囲内の数値で有っても上昇中なら「駄目ですよ」と考えますから自己努力で異常数値に成らなければ将来「宣告」を回避出来るかもしれません。その人に合ったアドバイスをこれからも的確に出来るように努力します。