先日「安田純平」氏が無事帰国されました。これは大変喜ばしい事で有ります。ただ考えなければ為らない課題も見えてきました。世界に悲惨な現状を知らせる事はとても大事ですし勇気のいる行動です。しかし日本政府はシリア国内への渡航を禁止しています。これは「危険な目に遭っても日本政府として何も出来ないからね」という事です。しかしそれでも日本政府は日本国民を守る最大限の努力を惜しみません。だからトルコ、カタール等々に働きかけて安田さんは無事解放されました。さて身代金の有無はさておき、安田さんが世界に惨状を教えたと同時にテロリストも安田さんの拘束を利用したとは考えられないでしょうか?「俺達は危険なんだぞ。拘束したら簡単には解放しないぞ。直ぐに解放して欲しければ金を出せ。さもなくば数年間苦しみを与えてやる」という宣伝です。それなら日本が最高です。「日本は先進国で知名度も有るし中東での影響力も有る。そして平和主義で軍隊を持って無いから武力で取り返しに来る事は他国よりは確率が低い。身代金を取れれば最高だし解放したらしたで恩を着せる(貸しを作る)事も出来る。自分たちが有名に成れば傭兵として雇われるかもしれない」と。もしそうなら安田さんの行動は最悪の結果を招いた事になります。それでも「安田さんは立派な行動」とも言えますが、今後「第二、第三の安田さんが出て来た時にアナタは何と答えますか?称賛しますか?否定しますか?」これを踏まえてもう一度熟考する必要が有りますよね。