学生時代は先生から「道を外れるな」と様々な場面で「道」について指導されてきましたけど特段実感は湧きませんでした。この指導の「道」は勿論実際の道では無い事は分かりますが、先日患者様がツアーで滋賀の寺院巡りに行った時、あるツアー客の方が近道をしようと参道では無い土地に足を踏み入れたそうです。道では無いので足場が良くない為にバランスを崩して転倒。高価なカメラを持っていたので手を出さずに倒れた所に大きな石が有り、額を激しく打ち付けて10針縫ったとの事。それで終われば良かったのですが頸髄損傷をしていて今後の事が心配されます。話は変わってニュースでは富士登山者が落石で死亡したと。ご存知の通り「日の出登山」が盛んな富士山は道が狭く一列で登ら無くてはならず山頂付近では大渋滞。ここでも早く山頂に着こうと一本の登山道を外れて人を追い越して登る登山者もいます。今回「私が落石を起こしたかもしれない」と名乗り出た人が居たそうですが何気ない行動が、もしかしたら取り返しのつかない結果を招く事も有ります。高速道路で渋滞しても路側帯から追い越して走行する車を見る事が有りますけど一つ間違えば事故に繋がりかねません。精神論でも実際の道でも「道を外れてはいけない」と肝に銘じて過ごしましょう!