徘徊する人に「何処に行くの?」と尋ねると自分の家が無いのに「家に帰る」と応える人が多いと聞きます。施設に入居しただけなら生家が存在している場合も有ります。しかし古くなって建て替えたり違う人が住んでいたりと、高齢者が子供の頃に育った家は存在しない場合が殆んどです。認知症の人は昔の記憶は鮮明に覚えているのに新しい出来事は忘れてしまいます。高齢になってから急に環境が変わると認知症を早めると聞いた事も有ります。自分の記憶だけが安心出来る拠り所だから昔の記憶に有る「生家」を探して徘徊するのです。しかし遠方で有ったり、既に存在しなくて物理的に無理な事が殆んどです。そこで現在使われている不動産屋さんのAIを駆使した3Dの物件を見る機械。ゲーム機で頭に装着しているので知ってる方も多いと思いますが、それを使って自分の生家を見てもらえば精神的な安定に繋がり徘徊も減ると思います。予め患者情報を入力しておけば懐かしい人々が画面に出演する事も。そんな介護現場になれば患者様も笑顔が増えると同時に不安が消え、介護の負担も少なくなるでしょう。簡単な事なので直ぐに導入するべきです。そんな私も家族には「お父さんは?」「また出てたわ」「あ~徘徊ね」ってランニングだっちゅ~のっ!