私は「糖分」を嫌います。しかしそれは大好きの裏返しだからでもあります。糖分と敢えて表現したのは「糖質」を嫌う必要が無い人にもかかわらず「糖質を制限する人」が多いからです。ブームに乗った生半可な付け焼き刃な知識と行動は危険だと糖質制限で亡くなったと考えられる多くの人が教えてくれているような気がします。米国の医師が「糖質制限」「野菜を意識して摂る」「運動」等々の生活改善でMCI(軽度認知障害)の人のアルツハイマー病への進行を止める、または改善させるとの成果を発表しました。最初は米国国内でも相手にされなかった彼の研究ですが、ITによって世界中に理解者が増えて実行すると世界中から改善傾向の報告が相次ぎ米国のアルツハイマー協会を巻き込んで世界中で治験されています。全快堂では24年前から糖分の恐ろしさを訴えて来ました。正確に言えば整形外科で勤務中の頃から訴えて来ました。しかしその頃は「果物はビタミン豊富で良い」「朝の果物はダイヤモンド」「疲労には糖分補給」「甘いモノを食べないとイライラするから」「洋菓子は駄目でも和菓子はいい」と持論を振りかざした患者様とよく衝突したものでした。しかし徐々に糖分の恐ろしさがメディアでも取り上げられて現在世間は「糖質制限」が支持される迄になりました。しかし私は危機感を抱いています。「そこまでやらなくてもいいですよ」という患者様が多いのです。多くの日本人は「熱し易く冷め易い」のでパッと飛び付き直ぐに止めて、また新しい情報にパッと飛び付く。この10年間に流行ったダイエット法は凄い数になる筈です。そしてもう一つの特徴が「極端やってしまい逆効果になってしまうこと」です。つづく